「あなたはどこ薬局の薬剤師さん?」
このように聞かれることがたびたびあります。
皆さん、病院にも薬剤師はいるんですよ!!
「じゃあ何をやっているの?」
今日はそんな疑問にお答えしていきます!
仕事は大きく1薬局内、2薬局外のことにわけられます。

1.薬局内での業務 入院している患者さんの飲み薬の調剤や注射薬の調剤を行っています

薬を使う人の年齢や体重、血液検査の値を確認して、量は正しいのか、一緒に使っても問題ないのか・・・等など様々なことを確認して、必要であれば医師と協議し、より安全で 有効な医療を提供できるように心がけています。

 

また、病気のために点滴で栄養補給が必要な人に対して、栄養が入った注射薬を混ぜる部屋があります。

この注射薬は高カロリー輸液とよばれているのですが、その名の通り栄養が豊富なため、菌に汚染されると増殖しそれを投与すると感染症を起こしてしまう恐れがあります。
そんなことにならないようこのように体を防備して菌が入り込まないようにつくっています。
隣の部屋では抗がん剤を混ぜています。
投与される方だけでなく、環境中に抗がん剤が出ていかないように”安全キャビネット”という名前の装置の中で行っています。
こうすることで混ぜる人、投与する人、環境中の安全を確保しています。

2.薬局外での業務

最も大きなものは病棟での業務です。
冒頭の質問は、私が実際に入院されている患者さんから受けたものです。
入院されている患者さんの薬に関する全てにおいて責任を負うのが病棟での薬剤業務となります。
そのため、入院した時にもともと飲んでいた薬のことを聞きに行ったり、入院中の薬の説明、効果や副作用の確認をしたりしています。
直接皆様と関わることもあれば、そうでない場所で医師や看護師と情報共有を行い、薬の飲み合わせや使い方に問題がないかを日々確認し、安全な医療を提供できるように努めています。
日々新しい薬や情報が出てくるため情報の更新は必須です。
そんなときのために医薬品情報の担当者がいます。
国や製薬会社から素早く情報を入手し、薬剤師だけでなく他のスタッフや患者さんへ情報提供を行っています。
常に最新の情報を入手しよりよい医療を提供できるようにしてくれています。
また、当センターには感染症や癌について専門の教育を受けた薬剤師が働いています。
ニュースで院内感染が起きたといった記事を目にしたことがあるかもしれません。
そのようなことが起きないよう、同じく感染症を専門とする医師・看護師・臨床検査技師 等と協力し、感染症の伝播を未然に防ぐ取り組みをしています。

抗がん剤治療を行うとなると誰もが不安に感じることと思います。
そういった気持ちをサポートし、よりよい治療ができるように専門の薬剤師が関わっています。
投与開始前には薬の効果についてはもちろん、副作用やそれを防ぐ手立てを説明し、不安な気持ちを少しでも解消できるよう心がけています。
また、抗がん剤の投与中にも副作用がでていないか確認をし、必要に応じて医師や看護師に情報提供をし副作用を未然に防いだり軽減したりする努力をしています。

 

 

ちなみに、薬剤室は2階にあります(あるんですよ!)

この看板が目印です。
質問や不安なことがあるときは是非尋ねてみてください。
皆さんの不安な気持ちや疑問を少しでも解消できるよういつでもご協力いたします。

担当:薬剤室

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