医工学の先端技術を現場の医療に活かすために〜臨床工学技士のスキルアップと認定資格〜

みなさんこんにちは。臨床工学室です。今回は、私たち臨床工学技士が病院内でどのような仕事をして自分たちの専門スキルを磨いているかについてお話します!

その前に、『臨床工学技士』とは病院内で働く医工学エンジニア(Clinical Engineer または Medical Engineer)を指します。医師の指示のもと”生命維持管理装置の操作及び保守点検”を行う医療機器の専門医療職種です。私たちの関わる分野として機器管理(医療機器の管理)、呼吸領域(人工呼吸器等)、循環領域(人工心肺等)、代謝領域(血液透析等)があります。

上の手術室の写真で写っているモニターが沢山ついた機械は、人工心肺装置と心筋保護装置です。写真の中であずき色の服を着ているのが臨床工学技士です。人工心肺装置は心臓手術の際に、主に心臓と肺の機能を代行します。当院のシステムではポンプだけで8基あり心筋保護装置のポンプを含めると10基のポンプを使用しています。そのほかにモニタリング機器や安全装置がたくさんついています。心臓手術をやるドラマでちらっと映ることがありますが、ドラマで見るよりももっと複雑になっています!(ドラマでは最小構成のため・・・。)

上の写真はカテーテル室にて不整脈の治療を行っている様子です。PC上に画像化しながら先生の治療をサポートしています。緑のベストを着ているのが臨床工学技士です。

話は変わりますが、技術の世界は日進月歩。みなさんもお持ちの電化製品も日々新しい製品が発売していると思います。例えば、携帯電話はどうでしょうか。自動車電話機から始まり、ショルダーホン、小型携帯電話、スマートフォンと進化してきました。医療機器も同じく、日々新しい医療機器が出されています。また、それに伴い治療方法も日々研究されており新しい治療法が発表されています。そのため、私たち臨床工学技士も国家資格取得後も、時代に置いて行かれないように日々勉強に励んでいます。

日々進歩する医療の中で、情報をどうキャッチしていくか。最先端でいるにはどうしたらいいのかというのが課題です。もちろん、医療機器メーカーや医療機器ディーラーから新しい情報もいただきますが、受け身ではなく当院では積極的に活動しています。具体的には、それぞれの分野で開かれている学術集会やセミナーへの参加やそこで出会った他院の技士または医師との交流の中で情報を得られるようにしています。

臨床工学技士には、資格取得後に各種学会が発行している認定士制度があります。国家資格とはまた違いますが、各学会で定める受験資格を満たすことで受験ができ、試験を受けることにより認定士として認められます。認定士の種類により受験資格は様々ですが、積極的に取得を目指しています。文末になりますが臨床工学室の所属学会と認定を紹介します。

~所属学会~
日本臨床工学技士会
千葉県臨床工学技士会
埼玉県臨床工学技士会
長野県臨床工学技士会
日本体外循環技術医学会
日本呼吸療法医学
日本不整脈心電学会
日本人工臓器学会
日本胸部外科学会
日本消化器内視鏡技士会

~学会認定~
透析技術認定士:7名
3学会合同呼吸療法認定士:7名
体外循環技術認定士:4名
臨床ME専門認定士:1名
MDIC:1名
消化器内視鏡技士:1名
透析技能2級検定:1名

学会認定の中には、病院の施設認定を取るために必要なものもあります。この様に国家資格取得後も最新で安全な医療を提供するために日々スキルアップに勤しんでいます。

あまりみなさんの耳に臨床工学技士という名前は聞こえてこないかと思いますが、こうして、安全で安心な医療が提供できるように『縁の下の力持ち』を目指し頑張っています。病院内で臨床工学技士またはME(エムイー)という言葉をお聞きになった際は、私たちのことを思い出していただければ幸いです。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター  臨床工学室

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