アンサング(知られざる)でも患者さんの役に立ちたい〜病棟薬剤師は縁の下の力持ちとして全力を尽くします〜

※写真はご本人ご家族の許可を頂いた上で掲載させて頂いております。

こんにちは。薬剤室です。
以前コメディカルのweb通信「病院薬剤師の1日」の薬局外業務の1つとして、病棟業務について簡単にご紹介しました。今回は病棟業務についてもう少しく詳しくご紹介したいと思います。
「病棟にも薬剤師がいるの?何しているの?」と思う方もいると思います。薬剤師は各病棟におり、患者さんに薬の効果や副作用の説明、他職種と情報共有など多岐にわたって業務を行っています。
現在放映中のドラマ「アンサング・シンデレラ」で取り上げているのは病院薬剤師です。「アンサング(Unsung)」は、「称賛されない、知られざる」といった意味で、薬剤師の仕事は縁の下の力持ちということです。

患者さんについて「知る」

薬は適正に使用して初めて有益なものとなります。薬を適正に使用するためには、患者さんについて知る必要があります。そのため、入院前から退院までの患者さんの状態や薬の投与量、相互作用、効果、副作用などの情報を常に確認しています。

患者さんに会いに行こう!

  • 「お薬のアレルギー歴を確認します。今までに薬を服用して、呼吸が苦しなったことや皮膚がかゆくなったこと、体調が悪くなったことなどはないですか?」
  • 「血圧を下げるお薬は立ち眩みやめまい、ふらつきなどを起こす可能性があります。転倒しないように立ち上がる際には手すりなどを持って立ち上がってください。」
  • 「糖尿病の治療薬は血糖値を下げるお薬なので、低血糖になる可能性があります。冷や汗やめまい、ふらつきなどはありませんか。」
  • 「このお薬は食事の直前に服用することで、効果を発揮します。飲み忘れないように注意してください。」

このように、私たち薬剤師は患者さんとのお話の中で体の状態を直接確認することで、薬の効果や副作用などの確認や説明をします。

●入院前のことも確認
患者さんが入院前に飲んでいた薬やサプリメント、自宅での薬の管理方法、副作用歴を確認します。入院中に使用する薬や退院後に患者さんが薬を管理するための大事な情報収集です。

●病棟の薬を全て管理
入院中は患者さんの状態に合わせて、薬の種類や量が変わることがあります。患者さんが初めて飲む薬も多くあるため、薬の説明をすることで少しでも不安をなくし、積極的に治療に参加してもらえるように管理しています。

●薬は飲み薬以外にも…
薬には糖尿病の方に使うインスリン製剤や気管支喘息などに使う吸入薬などがあります。これらは退院後も使用するため、患者さん自身が使える必要があります。そのため、パンフレットを用いたり、実際に操作をお見せして、使い方や保存方法などを説明します。

●退院後も適正に使ってもらうために
入院中は薬の管理を病院が行っていますが、退院後は患者さん自身で管理する必要があります。そのため、薬の飲み忘れや勝手に薬をやめてしまわないように、患者さんに合わせた指導を行っています。例えば、薬の数が多い場合は1回分の薬をまとめる方法や生活リズムに合わせた方法にしています。

ONE TEAM!他職種と情報共有

各分野のプロフェッショナルが協力し合うことで安全で安心な医療を提供する体制をチーム医療といいます。チーム医療では、医師や看護師、薬剤師などの他職種間で情報共有を行うことが大事になります。薬剤師は薬のプロフェッショナルとして患者さんに合わせた薬の選択や投与量、薬の飲み方、注射薬では同時に投与してはいけない薬の確認や投与速度、副作用などについて情報共有を行っています。

おわりに

その他、病棟に配置されている薬剤の管理やカンファレンスの参加なども行っています。病棟にいる薬剤師は入院している患者さんの薬に関する全てを確認しなければなりません。薬の専門家として適正な薬物治療により医療の質を高めるため、今後とも精進していきたいと思います。薬についてわからないことがあれば気軽にご相談ください。

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