薬剤師レジデント通信 ~2期生の病棟研修②~

こんにちは、薬剤師レジデントプログラムWGです。
薬剤師の臨床スキル修得のため、また私たち自身の教育意識の醸成のため、東京ベイでは新たな取り組みを始めました。
東京ベイ・浦安市川医療センター 薬剤師レジデントプログラム

今回も引き続き病棟研修について、今年度入職の2期生よりご報告いたします。

レジデントプログラムでは中央業務研修の後、病棟研修として数カ月間、複数の病棟を1カ月間ずつローテーションしました。
その病棟研修で得た学びについて振り返ります。

病棟で薬剤師は、患者さんへの処方説明のほか、症状の継続的な経過観察や副作用モニタリングを行います。
これまで中央業務を行い、多くの処方、薬剤にふれ、電子カルテを用いてある程度患者さんの背景を把握することができていたと思っていましたが、やはりベットサイドで直接患者さんから得られる情報は、新鮮かつ具体的であり、他の医療者から間接的に伝わる情報よりも、より良い薬剤管理を行うためにより重要でありました。
例えば、どの病棟でも患者さんから困っていると訴えがあったのは、便秘や下痢、痛みといった症状でした。
こういった症状は、カルテ記録では分かりづらい情報があると感じました。実際に患者さんにお話を伺うと、症状の強さ、出現する時間、便や痛みの性状が様々で、カルテを見たときより、症状が強いな、あるいは、症状があまり出ていないなと思うことがありました。
実際に患者さんをみて得られる情報は、薬剤師が薬剤管理を行う上で重要な情報だと感じました。

また、入院している患者さんに適切な薬物療法を行うため、患者さんの状態を継続的に観察し処方薬の見直しを行う必要があります。
継続的に患者さんへ会いに行くと、最初は話しづらそうにされている方も次第に考えを話してくださったり、こちらの話を聞いてくださるようになり、薬剤管理も段々とスムーズに行えるようになることを実感しました。
また、病棟と薬剤室の連携をサポートすることも病棟薬剤師の重要な役割です。
薬剤師が病棟で医師、看護師などから受けた相談に対してフィードバックするなどお互いの信頼関係を築くことで、職種間の連携が潤滑に進むと感じました。

以上、病棟研修を振り返りました。
現在レジデント2期生たちは地域研修、東京ベイでの研修と、一人一人が着実にプログラムを達成しています。
彼らの成長に私たち指導薬剤師たちも日々刺激を受けています。

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