薬剤師レジデント通信⑤~オンライン勉強会 台東区立台東病院 栄養編~

こんにちは、薬剤師レジデントプログラムWGです。

定期的に開催しているオンライン勉強会は、連携施設を交えた学びの機会としています。
そこで今回は医療関係者向けの記事となりますが、連携施設の薬剤師が講師を務めた会の様子をご紹介します。

担当した台東区立台東病院薬剤師は、NST専門療法士、緩和薬物療法認定薬剤師であるとともに、日本緩和医療薬学会の委員のほか、学会・薬剤師会の勉強会講師を務めるなど大変精力的に活動しています。
勉強会のテーマは「からだにおいしい輸液」、「エネルギー量、栄養量を計算する」。
その一部をご紹介します。

さて皆さんは、栄養素、カロリー、水分量というと、なんだか細かくてとっつきにくい感じ、計算が大変そう!というイメージはありませんか。
栄養療法と聞くと難しく考えてしまいがちですが、実は経静脈栄養にも私たちが普段の生活でとらえている栄養バランスのイメージを適用できる!と、具体的な例示とともに学びました。

印象的な例をひとつ挙げます。
臨床でよく用いられる末梢静脈栄養輸液製剤で、ビタミンB1・糖・電解質・アミノ酸が含まれているものがあります。例えば口から食事が摂取できないとき、不足する栄養をこの輸液(1袋500mL)で補うとしたらそれはどういうことでしょうか。ここで、私たちが普段もっている感覚で考えられるよう、輸液を食品に換算してみます。
この輸液1袋に含まれる栄養素を食品に替えて計算すると、なんとイカのお寿司約4貫分に相当するそうです!
ということは、ある欠食中の患者さんに1日3袋を処方した場合、「イカのお寿司4貫+水分500mLのセット」×3に相当するということになります。もし皆さんが病気やけがで入院しているときにこの食事だけで過ごすとして、元気になれそうでしょうか?
このように私たちの感覚を用いて具体的なイメージができると、カロリーや脂肪、ビタミンの調整が必要だな…とより実際的な栄養療法につながります。

栄養療法においては既成の栄養配合剤でまとめがちなこともありますが、患者さんの病状に応じた「体においしい輸液」を考えることの大切さを実感しました。

レジデントプログラム連携施設である台東区立台東病院では、栄養・緩和療法のプロとともに実践的な薬物療法を学びます。

台東区立台東病院・老人保健施設千束|公益社団法人 地域医療振興協会 (jadecom.or.jp)

また、2022年度レジデントプログラムの募集ついては改めてご案内いたします。

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