東京ベイ・浦安市川医療センター 薬剤師レジデントプログラム

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高度急性期から慢性期までに
~日本中で活躍できる薬剤師を目指して~
2021年4月より薬剤師レジデントプログラム始動!


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レジデントワーキンググループよりご挨拶

東京ベイ・浦安市川医療センターが2009年に開設して以来、私たちは病院が果たす使命に対し、薬剤師は何ができるのかを模索しながら走り続けてきました。当センターは市中病院として救急、小児、周産期、高齢者医療を提供するほか、地域医療の確保と質の向上を通じ地域の振興を図るとする地域医療振興協会の基幹病院として、地域の関連施設への職員派遣を通じ地域医療の向上を目指しています。

当センターは、医療の質の標準化が地域そして日本の医療レベル向上に資するとの考えに立脚し、国際標準を念頭においた医師研修を行っています。そして日本の医療を支える一員である薬剤師においても、同様に医療の質の標準化に対する使命があると考えます。近年は、薬剤師が医療現場に介入することにより、薬物療法の有効性や有害事象リスクの評価による医療の質、医療の安全性、医療経済の向上といった様々なアウトカムが明らかになってきました。一方、現在の薬剤師の卒後教育において、それらを実践するスキル修得にはまだまだ課題が多いのが実情です。そのため、この薬剤師レジデントプログラムは、EBM =Evidence Based Medicineの実践(臨床上の問題点を解決するための情報を収集、評価し、当該患者への適応を判断)できる薬剤師を育成し、どの地域においても標準的な医療を提供することで、日本の医療レベル向上に寄与することを目的に立ち上がりました。プログラムでは急性期病院のほか、慢性期・地域包括ケア病院や地域中核病院での研修も行うことで、どの医療ステージにおいても標準的な医療の提供につなげられる薬剤師となることを目指します。

この2年間のプログラムは、皆さんが10年、20年後も自信をもって医療に携わり、臨床薬剤師として活躍するための基礎スキル修得に役立つものと信じております。私たちにとって新たな挑戦であり、乗り越えるべき課題も多くあるかもしれません。しかし、当センターが研修医の基幹型研修病院として教育の文化があること、医師、看護師をはじめとする多職種との協働体制は全国でも有数の環境であり、私たちにしかできない教育プログラムであると自負しております。ぜひ、今後の日本の医療を支える臨床薬剤師として、私たちとともに歩んでいただける方をお待ちしております。

プログラムについて

<2021年度プログラムスケジュール>

2年間のプログラムは東京ベイ・浦安市川医療センターを拠点とし、レジデント全員が台東区立台東病院と伊東市民病院にて各3か月間研修します。

東京ベイ・浦安市川医療センター

当センターの特徴は総合内科、一般外科による患者管理を行い、専門診療科チームと連携した診療体制を行っていることです。これにより症例ごとに多角的な視点をもって患者ケアの実践を行っており、薬剤師においても、どの診療科でも様々な合併症をふまえて評価するスキルが求められます。

  • 調剤の基本スキル
    1年次はじめにセントラル業務(内服・注射・製剤業務)を修得する
  • 病棟研修
    1年次、2年次を通じてセントラル業務と併せて実施、指導薬剤師のもと複数診療科にて臨床スキルを修得する
  • 医療チームへの参画
    医療チームでの薬剤師の役割を理解し、薬物療法のプロフェッショナルとして関わる
  • 症例報告
    レジデント1名につき1年次、2年次の各2回、研修で介入した症例の報告会を実施。自身や他のレジデントの症例報告を通じ、自己の介入の振り返りと知識の整理、プレゼンテーションのスキルを修得する。
  • 薬学実務実習生への指導
    セントラルや病棟での実務実習の指導において、薬剤師レジデントも積極的に関わることで、自己学習のみならず教育者としてのスキルを修得する。
  • コミュニケーションスキル
    患者ケアの向上のほか、多職種とのディスカッションに必要なコミュニケーションスキルを修得する。
  • 臨床研究
    研究・学会発表について、研究計画立案から発表までに必要なスキルの指導が可能


台東区立台東病院

高齢者医療、在宅医療を中心とし、全身的に患者を診ることで地域住民の暮らしを支える役割を果たしています。高齢者においてはポリファーマシーのほか、患者に最良の医療のゴールと薬物療法の評価など、急性期医療とは異なる課題が存在しています。

  • 高齢者医療
    長期間の入院生活や在宅療養を見据えた薬物療法を実践する
    高齢者における薬物療法の注意点を理解する
    処方提案から長期間にわたる薬物療法の評価を行う
  • 経静脈経腸栄養
    NSTにおける薬剤師の役割を理解し、輸液、栄養管理を学ぶ
  • 緩和ケア
    緩和薬物療法を理解する
    病期を考慮し、疾患の治療のみに捉われない全人的介入を実践する

写真提供:台東区立台東病院

伊東市民病院

地域中核型病院として、幅広い患者層を対象に医療を提供しています。研修では、外来診療に携わる薬剤師のスキルを修得します。

  • 外来化学療法
    薬物療法の適応評価や投与設計をはじめ、患者指導、治療効果と有害事象の評価を行うスキルを修得する
  • 薬剤師の外来指導
    アドヒアランスと治療効果向上を目的とした外来患者の服薬指導
  • 地域住民の医療教育
    予防医療へつなぐための地域住民に対する医療講座について主体的に参加する
  • 災害時医療
    災害時の医療提供、平時の医薬品管理について学ぶ

到達目標

  • EBM =Evidence Based Medicineの実践(臨床上の問題点を解決するための情報を収集、評価し、当該患者への適応を判断)できる薬剤師の育成
  • 国内どの地域、どの医療ステージにおいても標準的な医療を提供できる薬剤師の育成

レジデントの研修評価、指導体制について

定期的に指導薬剤師による評価を実施します。評価内容をレジデントへフィードバックし、その後の研修に活用していきます。

Q&A

2020年4月現在

給与、当直手当は施設で異なりますか?

基本給は地域医療振興協会の給与基準となり、諸手当は東京ベイ・浦安市川医療センターを基準とします

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