小児科専門研修のご紹介
プログラムの主な特徴
小児科専門医としての診療技術を習得することを目指す
意欲にあふれたスタッフが皆さんの小児科医キャリアのスタートを応援します。小児科医が目指す小児科専門医の受験資格としては、2年間の初期研修の後、日本小児科学会員として認定プログラムによる3年間の小児科研修が求められています。当センターのプログラムではスムーズに専門医試験を受験、合格できることを目標として、きめ細かい指導を行います。ただし当面は東京北医療センターの連携施設として研修は開始されます。したがって小児科プログラム責任者は東京北医療センターの小児科研修の責任者(清原鋼二)となりますが、要件が整い次第、当センターも小児科学会専門医研修施設としての認定を申請します。なお当センターでの勤務実績も専門医受験に際し研修期間に算定されます。
一般目標は「医師としての基本となる初期臨床研修において習得した基礎的臨床技能に加え、入院及び外来患者の診療、乳幼児健診や予防接種の実施などを通して、小児科専門医としての必要な知識および診療技術を習得することを目指す。」であり、また「日本小児科学会や関連する専門領域の学会・分科会、地方会、小児科医会、研究会などの活動を通して小児科医としての臨床や研究に対する知識を深める。」です。



具体的な研修内容
病棟研修
指導医とともに5~10名の入院患者を担当医として受け持つ。初期研修医が受け持った入院患者について、指導医とともに初期研修医の教育・指導を行う。当直、オンコールは、月に6~8日程度。
救急を含む外来研修
小児科外来を担当する。予防接種外来や乳児健診を担当する。
専門外来研修
希望に応じて心臓、神経、内分泌、アレルギー等の各専門外来での研修を行う。将来の小児科におけるsubspecialityをどの分野にもつかを意識しつつ、積極的な研修が望まれる。
学会発表
小児科学会、地方会、各種研究会等において、年最低1回は発表し、研修終了。
なお日本小児科学会が謳う、「小児科専門医の役割」(日本小児科学会雑誌 114(4) April 2010 p766)を臨床経験年数に応じた広さ・深さで果たすことができることも研修の最終目標の一つであるので、この枠組みで研修の途中々々で後期研修の年次を鑑みてそれにふさわしい小児科医の役割を果たせているかの評価とフィードバックを行います。
プログラム終了後について
プログラム終了後も、一般小児科臨床医コース(小児科臨床医を希望する場合は、当科と関連している病院への就職)、大学院進学コース、臨床専門医コース(臨床専門医を目指すものは、適切な専門グループに属し、より専門的に臨床経験、臨床研究を行う。日本小児循環器学会、日本小児神経学会、日本小児内分泌学会、日本小児腎臓病学会、日本小児血液学会、日本小児アレルギー学会、日本未熟児新生児学会、日本小児感染症学会などへの入会、専門医取得を目指す)、 留学(4年の研修終了後、国内外の施設に留学する場合、留学前後に東京ベイ・浦安市川医療センターならびにその関連施設で一定期間勤務する等の条件の下で、返済義務免除の奨学金を付与する場合がある。)等を用意し、皆さんの小児科医キャリアを末永く応援したいと考えています。
ただし、プログラム終了後の進路については、今後の社会情勢の変化もあり、固定したものではありません。今後はさらに多様な進路の選択が可能となると予想されます。特に、小児科のカバーする領域の広さを考えると、社会医学、行政等も選択の範囲に十分入ってくるでしょう。
重要なのは、皆さんのモチベーションです。私たちは、モチベーションのある皆さんに対しては精一杯のサポートを惜しみません。自由な発想から将来を語っていただければ、持ちうる限りの知恵を出して、皆さんの夢の実現のお役に立ちたいと思っております。
あなたの小児科医キャリアの第一歩を是非ともお手伝いさせて下さい。お待ちしております。