離乳食、どうしたらいいの?〜種類、実際の量、進め方について小児科管理栄養士がお答えします〜

新米ママ&パパ、もしくは新米おばあちゃん&おじいちゃんの皆さん、こんにちは。東京ベイ小児科病棟担当の管理栄養士です。今日は、皆さんにとって初めてor久々となる赤ちゃんの離乳食について、月齢に沿った具体的な種類や量を、厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」を元にわかりやすくお話したいと思います。
厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」は2019年に改定されましたので、「子育ての経験があるから、離乳食のことはよくわかっている」という方も、是非本記事を参考にしていただければ幸いです。

赤ちゃんにはそれぞれ個性がありますので、その子の成長や発達状況、日々の様子をみながら無理をさせずに進め、家族で食卓を囲む回数を少しずつ増やし、「皆で食事することの楽しさ」を赤ちゃんと共有していってください。

~離乳食の役割とは?~

2019年に改定された授乳・離乳の支援ガイドの中で以下のように位置づけられています。

  1. 母乳やミルクに不足している栄養素を補う
  2. 食べ物を噛みつぶして飲み込む事を練習する
  3. 生活リズムを整え、食習慣を身につける基礎になる
  4. 様々な食べ物を食べて味覚を育てる

赤ちゃんの成長に必要な栄養の摂取も大切ですが、離乳食には食べ物を噛みつぶして飲み込む事を練習する役割もあります。

~離乳食の調理形態~

離乳食は、発育や発達状況に合わせた食事を準備する事が重要です。首のすわりがしっかりして寝返りができるようになり、座る姿勢を保てる、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなって、食べ物に興味を示してきたら離乳食を始める目安とされています。その時期は生後5~6ヵ月頃が適当と言われています。ただし、子どもの発育及び発達、食欲には個人差があるので、月齢はあくまでも目安になります。

表1.離乳の進め方の目安【調理形態編】

※厚生労働省ホームページ 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」より一部抜粋

離乳食は舌触りや味に慣れる事から始まります。口を閉じて、舌で送り込む練習をする為に、最初は『なめらかにすりつぶした状態』が適切です。次第に飲み込む事に慣れてきたら『舌でつぶせる固さ』で、舌と上顎で食べ物をつぶしていく使い方を学習します。そうして舌の運動が発達して、舌で歯茎の上に乗せられるようになるため歯や歯茎でつぶす事ができるようになります。

赤ちゃんの発育に合わせて食べやすい形態にして、楽しく食べ進めていきましょう。

【左:離乳初期(すりつぶし形態)の人参】 【右:離乳中期(つぶし形態)の人参】

~離乳食の基本Q&A~

Q1.何を食べさせる事から始めたらいいの?

A1.離乳の開始はお粥からはじめましょう。離乳食用のスプーン1さじずつ食べさせ、子どもの様子をみながら分量を増やしていきましょう。

Q2.お粥以外の食べ物はいつから開始させたらいいの?

A2.食べる事に慣れてきたら、じゃがいもや人参などの野菜、果物、さらに慣れてきたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、徐々に食品の種類を増やしていきましょう。その際には新しい食品は1日1種類までにしましょう。

Q3.食材を増やす時に気を付けることはある?

A3.消化に時間がかかる脂質が多い食品はゆっくり始めましょう。魚は白身魚から始め、赤身魚、青魚へと魚の種類を増やしましょう。卵は卵黄から全卵へ進めていきましょう。肉類は脂肪の少ない鶏肉から始め、脂肪の多い肉類は少し遅らせて始めましょう。乳製品はヨーグルトや脂肪の少ないチーズを利用しても良いでしょう。母乳やフォローアップミルクの代わりとして、牛乳を飲ませる場合は鉄欠乏性貧血の予防のために1歳を過ぎてからにしましょう。

Q4.分量はどのくらいあげたらいいの?

A4.離乳の進行具合や子どもの食べたがる分量に応じて調節しましょう。食材によりますが、離乳初期は1さじずつ開始し、離乳中期は1食材あたり10~70g、離乳後期は15~80gとされています。魚だと切り身が約100gなので1/5量位が1食あたりの目安量になります。豆腐だと離乳中期では大さじ1杯半位から始め、完了期には1/6丁位が目安量になります。お肉はひき肉だと大さじ1杯で約15gなので大さじ1杯が目安になります。

Q5.何品くらいあげたらいいの?

A5.離乳食に慣れて1日2回食に進む頃には穀類(主食)、たんぱく質性食品(主菜)、野菜(副菜)・果物を組み合わせて食べさせましょう。

Q6.味付けはどうしたらいいの?

A6.離乳食の開始時期は、調味料は必要ありません。家族の食事から調味する前のものを取り分けて、食材の味がわかるように出汁などを主に使用しましょう。離乳の進行に応じて、食塩、砂糖など調味料を使用する場合は、それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する事を心がけましょう。

表2.離乳の進め方の目安 【食材編】

※厚生労働省ホームページ 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」より一部抜粋

~離乳食の基本・お粥レシピ~

離乳の開始となるお粥のレシピをご紹介します。鍋や炊飯器でお米から炊く方法や、鍋や電子レンジでご飯を煮て作る方法などお粥の作り方はたくさんあります。すりつぶした10倍粥から始め、全粥、軟飯と進めていきましょう。10倍粥の裏ごしが大変な場合は、ハンドブレンダーやミルミキサーを活用しても良いでしょう。

子どもにはそれぞれ個性があるため、子どもの成長や発達状況、日々の子どもの様子をみながら無理をさせずに進めていきましょう。家族等と食卓を囲んで共に食事をとりながら食べる楽しさの体験を増やしていきましょう。

参考文献:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版) 厚生労働省ホームページ

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