こどもの頭痛〜お子さんの「頭が痛い」を小児科医と一緒に考えましょう〜

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センターの小児科安西です。
お子さんが「頭が痛い」と言ったらどうしますか?まず、体温を測定するご家庭が多いのではないでしょうか?こどもの頭痛の大多数が発熱に随伴して生じます。この場合、ほとんどが解熱すれば頭痛も治りますので安心されることでしょう。

しかし、発熱もないのに頻繁に頭痛を訴えるお子さんもいます。この中には、大人と同様に慢性的に頭痛を生じる「片頭痛」や「緊張型頭痛」、思春期のこどもたちに多い「自律神経系が関連する頭痛」などが含まれています。さらには、「脳腫瘍」や「脳内の出血」や「てんかん」が原因のことも稀に認めます。

お子さんが頭痛を頻繁に訴えた場合、元気がなかったり、食欲が落ちたり、機嫌が悪かったり、好きな遊びができなかったりする場合には、早めに医療機関を受診しましょう。治療が必要な病気が隠れていることもあります。実際には、こどもたちはなかなか上手く頭痛の症状を表現できず、周囲の大人はこどもの頭痛の症状を把握するのに苦労することも多いです。こんな時は小児科の診察室で医師と一緒に考えましょう。

また、比較的元気があり、外見からでは頭痛の有無を判断できない程度の軽症と思われる場合には、悪化する前に、まず生活習慣を見直しましょう。日本のこどもたちは世界の中でも最も睡眠時間の短い環境にあります。夜更かしが最大の問題です。寝不足が原因で生じる頭痛も大変多くみられます。早寝早起き、健康的な食生活、適度な運動を心がけ、規則正しい生活を送ることが重要です。

さらに、電子ゲーム、スマートフォン、パソコンなどの長時間の使用をひかえましょう(就寝2時間前には終了しましょう)。最近のアンケートでは、これらの電子機器を1日1時間以上使用している中学生は、充分な睡眠をとり学習時間を増やしても学業成績が伸び悩むという結果が示されました。こどもの健全な発育と発達にとって大きな問題となっています。

生活環境の調整で頭痛が改善しない場合は、医療機関での診断や治療および対策指導を早めに受けましょう。こどもが服用可能な解熱鎮痛薬であっても、頻繁に服用すると、かえって頭痛を生じやすくなることもあるので、注意が必要です。

頭痛があると、こどもでもイライラして友人関係が悪くなったり、集中して学習や遊びに取り組めなかったり、日々の生活の質が低下します。こどもたちが楽しく充実した日々を送り、豊かに生活できるよう応援しています。

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