ペインクリニック外来
ペインクリニック外来のご案内
病気には必ず原因があります。しかし現代の最新医学でも必ずしもそれが見つかるとは限りません。
また、血液検査やレントゲン検査などの詳しい検査をしても異常が見つからないのにもかかわらず、ご本人は痛みや苦痛を訴えていることがあります。
一方、整形外科などを受診して診断がつき、治療を続けたにもかかわらず効果があまりでない場合もあります。
手術の適応でもなく薬も副作用で服用できないこともあります。
一般にこのような場合には民間療法に頼ったりしている方が多いと思います。
ペインクリニック外来で治療の対象となる患者さんはこのような方です。
ペインクリニック外来ではそれまでの検査で十分ではない場合には追加の検査をし、それまでとは違った方向から病気の原因・治療を考えて行きます。その場合に患者さんから十分な情報を示していただくことにより、正確な治療に結びつきます。
治療に当たっては患者と医師の間のコミュニケーションが一番大切と考えています。
長い間の痛みは精神的な苦痛も加わります。心の痛みは身体の痛みを増幅させます。
ペインクリニック外来では痛みを心身両面の問題として取り上げ、治療法を考えて行きます。
ぜひ一度受診してみてください。
ペインクリニック外来は主に心身の痛みの解決をはかる診療科です。
従来より麻酔科の医師により行われてきたため麻酔科に属しています。
身体に痛みやしびれが続きお困りの方のご相談にのり、解決策をご一緒に考えて治療していきます。
ペインクリニック外来
「ペイン」とは痛みや苦痛を意味し、身体中のどこであっても痛みを伴う病気を主に扱う診療科を「ペインクリニック外来」と呼んでいます。
ペインクリニック外来では痛みを伴う病気だけでなくしびれや麻痺、痙攣、血行障害などの症状のある病気も扱います。
詳しくは下記の「扱っている病気」をご覧ください。
扱っている病気
疼痛
頭痛(偏頭痛・筋緊張性頭痛)・頚、上肢痛やしびれ(頸肩腕症候群・頸椎変形症・頸椎椎間板ヘルニア・頸椎捻挫・外傷性頚部症候群)・肩の痛み(五十肩など)・背中の痛み・腰、下肢痛やしびれ(腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・脊椎圧迫骨折)・股関節や膝関節の痛み・精神的な病気が原因の痛み(うつやパニック障害に伴うもの)・帯状疱疹痛・帯状疱疹後神経痛・がんに伴う痛み・神経障害性疼痛(事故や手術後の痛みなど)
麻痺
顔面神経麻痺・末梢神経麻痺
痙攣
顔面痙攣・下肢などの筋肉痙攣
その他
自律神経失調症・アレルギー性鼻炎・冷え性・末梢循環障害・メニエール氏病・突発性難聴など
※2021年10月より線維筋痛症(疑いも含めて)の外来は受付を中止しております。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
注射と薬による治療法
神経ブロック
痛みの原因となっている神経に注射をして痛みを取る方法です。
がんの治療などを除いて、当科での多くの病気では交感神経(自律神経のひとつ)の緊張を和らげる注射をします。
その結果、血液の循環が良くなり神経やその周囲の炎症が改善され痛みが軽減します。
薬物治療
急性の痛みに対しては従来より消炎鎮痛薬を投与していますが、最近は痛みの長引く慢性の痛みに対しても効果のある治療薬が開発されています。
また東洋医学を応用した漢方薬にも痛み等に効果のある薬があります。
詳しくは下記の「行っている治療」をご覧ください。
行っている治療
神経ブロック療法
問診や検査から病気が特定された場合には、まず最も適応となる神経ブロック注射を行います。
当センターで行っている神経ブロック注射は以下の通りです。
星状神経節ブロック
硬膜外ブロック
肩甲上神経ブロック
三叉神経ブロック
後頭神経ブロック
神経根ブロック
椎間関節ブロック
傍脊椎神経ブロック
肋間神経ブロック
トリガーポイント注射
薬物療法
神経ブロックに併用して、又は神経ブロックの適応がない場合には、薬物療法を行います。
特に長期間痛みの続く「慢性疼痛」神経自体が障害を受ける「神経障害性疼痛」に対しては、適応となります。
その他、病気によっては麻薬を使用することもありますが、以前と違い麻薬は一番強い鎮痛剤という位置付けで、癌などしか使わないという考え方はなくなりつつあります。
漢方薬療法
日本や中国で昔から利用されてきた漢方薬は長い間西洋医学の陰に隠れてきましたが、西洋医学による治療が万能ではないことの反省や副作用の問題より、近年多くの病院で使われるようになってきました。
漢方薬は即効性のあるものもありますが、多くは長期間服用することで効果を発揮します。
他の治療法に加えて行うこともあります。



