「産婦人科医師の増員」と「産婦人科手術の増枠」

-当センター産婦人科に3人の女医さんが増えました-

2018年4月より産婦人科医師が3人増員となりました。古川佳容子先生・佐野祥子先生・川上敬子先生3人の女医さんです。
3月まで当センター産婦人科は4人体制でした。「4日/週の腹腔鏡手術」と「毎日の外来」と「お産」が日中の主な業務となります。腹腔鏡手術には最低2人の医師の手が必要であり、外来は主に2人体制で行っています。分娩となると助産師から連絡が入り、外来を担当している医師が外来業務を中断しお産を行います。そのため外来患者さんには分娩の間お待ちいただくこととなり、数時間お待ちいただくこともありました。我々産婦人科医としても非常にタイトな時間の中で診療していたため、正直余裕がありませんでした。
4月からは合計7人の産婦人科医師で対応してまいります。我々も余裕をもって診療にあたることができますし、外来患者さんの待ち時間も少なくできると考えております。

-婦人科内視鏡手術について-

2017年度の婦人科内視鏡手術件数は腹腔鏡手術408件・子宮鏡手術53件で合計461件でした。近隣施設からの紹介患者さんも増加し、ここ3年間で飛躍的に手術数が増加しており、現在千葉県下では最も婦人科内視鏡手術件数の多い施設となっています。
今年度は産婦人科医師の増員に加え、産婦人科が手術室を使用できる時間が増えたことにより毎日手術を行える環境となりました。現在2か月程度の手術待ち時間(初診から手術日までの期間)をいただいておりますが、手術の適応となる患者さんの待ち時間を短くすることが可能な体制が整ってきたと考えています。

-内視鏡手術困難症例-

当センターでの婦人科内視鏡手術は、「巨大子宮筋腫」や「高度癒着症例」に対しても行っております。すなわち婦人科良性疾患であれば、ほぼすべての患者さんが内視鏡手術の対象となります。他施設で内視鏡手術の適応ではないために開腹手術を勧められた患者さんもいらっしゃると思います。当センターでは産婦人科内視鏡技術認定医を中心に、安全で質の高い婦人科内視鏡手術を目指し日々研鑽を積んでおり、困難症例に対しても内視鏡手術で対応してまいります。

巨大子宮筋腫症例

42歳 2経妊2経産
術式:腹腔鏡下子宮全摘術
MRI:臍上まで発育した巨大子宮筋腫
手術時間:2時間12分
出血量:200cc
摘出検体重量:1320g

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 産婦人科

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