食中毒対策 冬の陣 〜栄養室vsノロウイルス〜

皆さんこんにちは。
栄養室です。
食中毒というと、梅雨や夏の暑い時期に発生するイメージがあるかもしれませんが、食中毒が最も多い季節は、実は冬なのです!!
そして、冬の食中毒のほとんどがノロウイルスによるものです。
ノロウイルスは感染力が強く大規模な集団感染を起こしやすいので、栄養室でも細心の注意を払っています。

ノロウイルスの感染経路は、感染者の便や嘔吐物から人の手を介して人から人への感染の他、食品からの感染があります。
原因としては、ノロウイルスに感染した調理担当者から食品が汚染されるというケースが多いのですが、牡蠣などの二枚貝はノロウイルスに汚染されていることが多いと言われています。
一般にウイルスは熱に弱いため、中心部を85~90℃以上で90秒以上加熱すればノロウイルスの感染性はなくなるとされています。
二枚貝の生食はできるだけ避けて、中心部まで十分に加熱することが必要です。
当院の食事ではノロウイルスの予防のためにも二枚貝は使用していませんが、加熱調理の際には必ず中心温度を測定し、90℃以上あることを確認、記録しています。

また、ノロウイルスは一般的な食中毒菌と異なり、完全に失活化*するためには、塩素系消毒剤の次亜塩素酸ナトリウムが有効です。(一部エタノール系消毒剤にも、ノロウイルスに対する不活性化効果を期待できるものがあります。)
当院の栄養室でも使用後の調理器具は十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム液に浸してノロウイルスに対する消毒を行っています。

次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用に市販されている衣類用やキッチン用の漂白剤、哺乳ビンの消毒液などにも含まれている比較的身近な消毒薬です。
ご家庭でもまな板やふきんの消毒に使用されている方も多いと思いますが、万が一ノロウイルスに感染してしまった方がいた場合、ノロウイルス感染者の嘔吐物の処理にも有効ですので、普段からご自宅に常備しておくと安心ですね。

ご家庭でもできる!ノロウイルス予防のポイント
◎基本の手洗いをしっかりと!
石けん自体にはノロウイルスを失活させる効果はありませんが、手指の汚れを流水で十分に洗い流すことが、手指についたウイルスを落とす最も効果的な方法です。
◎加熱料理は中心部までしっかり火を通す!
◎調理器具やふきんは消毒していつも清潔に!
使用後はすぐに洗って次亜塩素酸ナトリウムで消毒、もしくは熱湯で1分以上の加熱消毒をしましょう。

*失活化…化学物質などの活性が失われ、反応を起こさなくなること。不活性化。 出典:デジタル大辞泉(小学館)

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 栄養室

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