病院の栄養室ってどんなお仕事ですか? 〜東京ベイ管理栄養士がお答えします〜 

こんにちは。栄養室です。今回は、当センターの栄養業務をご紹介させていただきます。

栄養業務は大きく分けて①給食管理業務、②栄養管理業務の2種類があります。

①給食管理業務

給食管理業務とは、献立作成、調理、配膳、洗浄、発注、検品等がありますが、当センターでは給食会社に全面委託しています。そのため、病院管理栄養士は管理・指導が担当となります。給食は栄養管理の根幹です。適正な食事提供がなされているか、衛生的で安全な食事提供がなされているか等を確認し、給食委託会社職員と協力して入院患者さんの食事提供を行っています。

献立は約100種類を作成し、1食に250食前後の食事を提供しています。疾患や治療に伴う食思不振を訴える患者さんも多く、細やかな食事対応を心がけています。

【常食】

②栄養管理業務

栄養管理業務は病院管理栄養士の中心業務となります。

1.栄養食事指導(個人)

入院・外来患者を対象に、様々な疾患の食事療法について相談・指導を行っています。
<実績>

年間指導件数
2018年:2,493件
2017年:2,066件
2016年:2,116件

栄養食事指導(集団)
糖尿病教室と減塩教室を週1回実施しています。

【減塩教室の風景です】

2.病棟管理(病棟担当制)

当センターは管理栄養士5名が在籍し、1人あたり1~2病棟を受け持つ担当制としています。病棟担当制にすることで、一定期間しっかりと当該疾患を学ぶことができます。また、担当病棟は適宜ローテーションするため、様々な疾患の栄養管理も経験できます。
業務の一例としては

  1. 患者訪問(食事摂取状況の確認、食事摂取不良患者や栄養不良患者の食事相談)
  2. 医師に疾患・治療状況の確認、栄養管理について相談・提案
  3. 看護師に排便管理や創部状態の確認
  4. リハビリスタッフに活動量の確認
  5. 薬剤師に食事や栄養にかかわる薬剤の確認

などがあり、多職種と連携しやすいというのが当センターの特徴です。詳細は次回(約半年後)のweb通信(栄養室)でご紹介いたしますので、お楽しみに!

3.チーム医療

管理栄養士が参加しているチーム医療は、「NST」「糖尿病」「褥瘡」「緩和医療」「慢性閉塞性肺疾患」「化学療法」の6チームがあります。参加職種は各チームにより異なりますが、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、臨床工学技師、放射線技師、管理栄養士などが協力して医療を支えています。

4.その他の業務

母親学級、地域啓発活動、各種委員会、資料作成など。

管理栄養士からのメッセージ

栄養室長
当センターはチーム医療を推進しており、職種間の垣根が低く連携を取りやすい環境です。医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフなど多職種から栄養管理について相談を受けることも多く、管理栄養士は日々病棟を訪問し患者さんに丁寧な対応を心がけています。また、多部署のチームカンファレンスにも積極的に参加し、やりがいある職場環境を目指しています。
管理栄養士歴:3年目
産婦人科と整形外科の病棟を担当しています。妊娠糖尿病の栄養管理に興味があり、栄養指導や母親学級を通して母子栄養を学ぶことができています。また、栄養介入方法に対して迷ったり不安を感じた時は、先輩管理栄養士や医師などに相談しやすい職場です。
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