皆さんこんにちは!!ICU・CCUの看護師です
日中は暖かい日差しが感じられる季節となりました。花粉症の方には辛い季節ですね。
皆さんは「集中治療室」と聞くとどのような印象を持たれますか?「無機質な壁に囲まれた特殊な環境、医療機器に囲まれた重篤な雰囲気」「重傷な患者が入院する病棟」「面会が自由にできない」などマイナスなイメージが先行していませんか?近年「救命救急」というカテゴリーへの注目度が上昇し、最近はテレビでも集中治療室で働く医師を特集した番組や、「集中治療室」をテーマにした医療ドラマなどもあります。以前に比べると「集中治療室」を身近に感じている人もいるのではないでしょうか?
そこで!!今回は「集中治療室で働く看護師」にフォーカスをあててご紹介したいと思います♪♪この記事を読み終わる頃には、「集中治療室で働く看護師」の魅力が皆さんに伝わりますように!!
東京ベイ・浦安市川医療センターでは集中治療室 ICU:Intensive Care Unitと冠動脈集中治療室 CCU:Coronary Care Unitが一つの病棟となっています。看護体制は2:1で常に看護師がベットサイドにいますので、処置やケアを迅速に行える環境が整えられています。入室される患者さんの多くは緊急入院であり、重症です。病態によっては数分単位で治療方針が変化する場合もあります。その為、看護師には異常を早期発見できる観察能力とともに臨機応変に対応する力が求められます。それらを実践するためには、一般的な基礎看護技術に加え、疾患や処置・検査に関する知識と高度医療機器に関しても勉強しなければなりません。知識・技術を身に付けることで、冷静に対応でき、かつ事故防止にも繋がるのです。
このようにお話すると「大変そう。自分は働けそうにない。」と思われる方もいるかもしれません。しかし、集中治療室という環境だからこそ学べる事が沢山あります。この東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療室には、「学びたい、成長したい。」という看護師をサポートして下さる医師や臨床工学技士、診療看護師、薬剤師、経験豊富な先輩看護師がいます!常に緊張感のある環境のため、看護師にかかる心身の負担も少なくありません。ですが、実感するやりがいは他に替えがたい物であり、一生涯の財産になると自負しています!
集中治療室の看護師として重要な役割に家族看護があります。数時間前まで普通に生活していたのに突如として生命の危機に曝され入院する。これは患者さんのみならず、御家族にも大きな影響を与えます。集中治療室までの道のりは厳重な扉で管理されています。入室するだけでも緊張すると言う方もいるほど、物々しい雰囲気を醸し出しています。患者さんを取り囲む高度医療機器やモニターの数々、様々な管が装着されている状態をみて、ショックを受けない家族はいないでしょう。「集中治療室」というだけあって、「患者と治療」に意識が集中しやすい環境にあります。
そこで看護師はご家族の不安が置き去りにならないようにケア介入する必要があります。緊急入院という状況かつ、限られた面会時間の中で、家族の思いや情報を引き出し、必要なサポートを見出せるかは看護師のコミュニケーション能力にかかっているといっても過言ではありません。東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療室ではあらゆる角度から医療・看護を提供できるよう、看護師が架け橋となり多職種カンファレンスを行っています。患者さんと家族が共に安心して治療が受けられる環境を調整する、重要な役割を看護師が担っていると認識しています!!
次回は多職種カンファレンス、ICU術前見学などをご紹介したいと思います♪