小児科病棟のクリスマス~子どもたちとのコミュニケーション~

*写真はご本人、ご家族の許可をいただいたうえで掲載させていただいております。

こんにちは。
4階南小児科病棟ナースです。
もうすぐ待ちに待ったクリスマスですね!
クリスマスに限らず年末はイベントが目白押し。
ブログでもお伝えしましたが、先月はハロウィンのイベントを行いました。
紙芝居でハロウィンの由来を伝えたり、患児とともにリースの製作をしたりと、私たちもとても楽しい時間を過ごせました。

小児科病棟ではこのような季節ごとの行事を、病棟保育士・患児・看護スタッフが一丸となって、製作の下準備から会場づくり、衣装づくりを実施しています。
行事がない月でも、廊下の壁や窓は子どもたちが作った、季節に合った作品で彩られます。

11月に入り、クリスマスツリーも飾られました。


子どもにとっては、治療や処置のひとつひとつ、入院そのものも大きなストレスとなります。
時にはスクラブを着た私たちナースの姿を見て泣いてしまうお子さんもいらっしゃるくらいです。
治療や入院生活に伴うストレスと少しでも減らしたい!
そのためにも、このように飾りを一緒に作ったり行事を一緒に行うことで子どもたちとの信頼関係を築くことがとても大切です。
そのほかにも、お気に入りのおもちゃを取り入れたり、プリパレーションを取り入れることで少しでも患児に恐怖を与えずリラックスした環境でケアができるように心がけています。

プリパレーションとは何でしょう?

上記に出てきたプリパレーション、医療関係のお仕事でない方にとっては耳慣れない言葉かもしれません。
簡単に言うと、「子どもへの説明」です。
大人の入院生活、医療の説明には「インフォームド・コンセント」がありますが、子どもにも治療に対して説明を受ける権利があります。
子どもが子どもなりに納得できる説明、それがプリパレーションです。
これから起こることをその子がわかる方法で説明し、乗り越えられたらちゃんと褒める。
この過程が、信頼関係を築くことはもちろん、その子の達成感や自己効力感にもつながります。
病棟保育士とも協力しながら、治療を乗り越えられるように少しでもよい環境を提供したいと考えています。

遊びが大事

子どもと一緒に季節の装飾を作ったり、行事で一緒に楽しむ、これは子どもにとっては遊びの一環ですが、小児科病棟では遊びは単なる遊びではなく、成長を促す上でも大切な行為です。
処置のない時間にはベッドサイドで本を読んだり、おもちゃで遊んだり、私たちスタッフも子どもの笑顔にとても癒されます。
こちらも自然に笑顔になり、普段から笑顔で接することで機嫌よく処置をさせてくれることもあります。

私たち病棟スタッフも、子どもたちの頑張りや笑顔に癒され、元気をもらっています。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

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