診療看護師から始まる「NegativeをPositiveへ!」「急変!そのとき診療看護師は!〜動脈採血〜」

病院のイメージは?
やはり「採血・注射」が1番でしょうか?
ちょっと残念ではありますが、「痛いことをされる所」そんなイメージが強いかもしれませんね。

病院では、普段からたくさんの採血や注射を行っています。
実はその採血、患者さんの状態や状況に合わせて方法を変えているのです。
ご存知でしたか?
今回はその違いを説明しますね!

患者さんの状態で異なる採血方法

一般的な採血は『静脈採血』です。ゴムでぎゅっと腕を縛られ、「はい、親指を中にして握ってくださーい」って針を刺される光景でおなじみだと思います。
もう一つは『動脈採血』です。これはドクドク拍動している動脈に直接針を刺して血液を採取する方法です。
もう一つの動脈採血はどちらかというと状態の悪い人や緊急時に行うことが多く、一般の看護師さんが行うことはありません。
医師が行う行為の一つですが、私たち診療看護師はトレーングを受けており、行うことができるのです。
患者さんの状態が悪いとき、特に急変時には、体の中で何が起きているのか、その原因を考えながら一度に多くのことに対応します。
その原因を探すために採血でたくさんの情報を検討しなければいけません。
特に動脈採血は、血液中の酸素や二酸化炭素の量を直接測定することができるため、緊急時に必須のヒントを与えてくれます。
また、患者さんの状態が悪いときは血管が見えず静脈採血が難しいことがあり、そんな時はこの動脈採血の方が簡単に採血できる場合があります。

 

急変時・・・
当院では院内で急変があると緊急コールが全館にかかります。
手が空いている全てのスタッフは、科を問わずに現場に急行し、心停止している場合は大至急で救命処置を始めます。
そんな時も採血を行いたいのですが、心臓が止まっていると非常に難しいのです。
そんなとき心臓マッサージで頑張って心臓を動かしてもらうと、どうにか動脈から採血ができることがあります。
一人は心臓マッサージ、一人は呼吸のサポート、一人は動脈採血、一人は血管確保して投薬・・・それぞれ役割を決め全員一丸となって救命処置を行います。
そんな現場では、診療看護師も多くの役割を担うことができます。

看護師は常に患者さんの近くにいるため、患者さんの状態の変化や、急変に一番初めに気がつくことが少なくありません。
そんな時すぐに対応し、なるべく早く原因検索の情報を揃えることが重要なポイントです。
それが患者さんの救命率に関係するからです。
つまり、いち早く確実に採血をとることは、臨床の現場では大変重要なことであり、私たち診療看護師は状況に応じてどちらの採血を行うかを、その場で判断します。
速やかに確実に・・・私たちの対応が少しでも救命率向上につながることを目指します!!

今回は動脈採血のことを書きました。
診療看護師には、動脈採血の他にも医師が行う行為の一部が許されています。
引き続き、それをどのように臨床で活かし患者さんに貢献しているかを紹介していきますので、是非お楽しみに!


今回の記事担当
勘澤 晴美 / Harumi kanzawa 産婦人科専属
【趣味】
旅行 海外医療ボランティア(趣味も仕事も一緒です。そうオタクです)
【なぜ診療看護師を目指したか】
患者さんの困っていることにリアルタイムで対応できる知識と能力と実践力を身に付けたいと思ったから。

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