今回は病棟やスタッフステーションの特徴についてご紹介します。
当センターの5階南病棟は脳神経外科病棟です。脳卒中疾患による麻痺や構音障害などの症状を持った患者さんが多く入院しています。まずは5階南病棟の看護の特徴についてご紹介します。
5階南病棟はAとBの2つのチームがあります。
Aチームは介護度の高い患者さんから日常生活動作が自立している患者さんが入院しています。入院期間が1週間程で、自宅へ退院する患者さんがいるため自宅で生活する上での注意点や生活リハビリを重要視して看護計画に組み込みながら看護を行なっています。
Bチームは介護度が高く、経管栄養投与や気管切開管理、人工呼吸器管理などの看護を必要とする患者さんが入院しています。個室が多く、感染管理をしている患者さんもいるため、部屋に入る前の手指消毒や手指衛生などの感染対策に力を入れています。
また脳神経外科の患者さんは、病状が安定した後、自宅へ退院する患者さんは少なく、リハビリテーション病院や療養型病院へ転院する患者さんが多いです。そのため、看護師は担当患者さんの看護要約を記載する機会がかなり多いということも特徴です。
ここからはスタッフステーションの中についてご紹介します。

各チームに分かれて日々の業務を行なっています。リーダー看護師はデスクトップのあるテーブルに座り、指示を受けたり、メンバーから申し送りを受けます。曜日ごとにカンファレンスがあるため時間になるとメンバーがスタッフステーションに集まってカンファレンスを行ったりします。
1週間に1度、スタッフステーションに医師、看護師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、社会福祉士、栄養士などの多職種が集まり、患者さんの退院調整や治療方針についてカンファレンスを行います。それぞれの職種の視点で患者さんのことについて情報共有を行うことで、統一した関わりを行うことができ、ケアの向上につながってます。

ここはスタッフステーション内にある処置室です。骨髄穿刺や中心静脈カテーテル挿入などの処置を行う際に使用する部屋です。滅菌ガーゼや縫合セット、様々な種類の消毒液などの滅菌操作で使用する物品を常備しています。医師の処置介助につくことがあるため、処置に必要な物品や起こりうる合併症についてあらかじめ勉強しておくことが大切です。

スタッフステーションの中には点滴台があります。薬剤と溶解液をここでミキシングします。「正しい患者、正しい薬剤、正しい目的、正しい用量、正しい方法、正しい時間」の与薬原則の6Rを意識しています。点滴台の周辺には混ぜてはいけない薬剤の掲示物があり、わからないことがあれば病棟の薬剤師さんに相談しています。
5階南病棟の特徴や雰囲気について少し知ることができたでしょうか。最初はできなかったことができるようになっていく患者さんを1番近い存在で支えることができるので、とてもやりがいを感じます。
東京ベイに入職を希望されているみなさん、看護師を目指す学生のみなさん、ぜひ5階南病棟で一緒に働きませんか。