多職種チームで取り組む脳外科病棟のケア〜多職種連携ってどういうこと?〜

東京ベイに入職を希望されている看護師の皆さん、こんにちは、5南病棟のナースです。
私たちが働いている5南病棟は脳神経外科病棟となっています。みなさんは脳神経外科に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

脳神経外科の患者さんには脳梗塞や脳出血による麻痺があり、身体を思うように動かせなかったり、伝えたいことを上手く表現できなくなってしまう症状の方が少なくありません。そのようなサポートを必要としている患者さんに対し、医師・看護師以外にも多職種スタッフが連携してケアに関わっています。
今回は病棟の様子をすこしだけ見てみましょう!

こちらは5南病棟の多職種カンファレンスの様子です。

脳神経外科病棟では、週に1回、脳外カンファレンスを行います。医師・看護師・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士・管理栄養士・薬剤師・ソーシャルワーカーなど多職種スタッフが一堂に集まり、一人一人の患者さんの治療について話し合い、情報共有をしています。入院患者さんの日常生活動作の向上や維持、今後の方向性や目標などを各専門家の目線で話し合い、患者さんをさまざまな角度からサポートしています。

また、カンファレンス以外でも情報共有する場面が沢山あります!
例えばこちらの掲示物は実際に患者さんのベッドサイドに掲示しているものです。

脳神経外科には飲み込む力が弱くなってしまう嚥下(えんげ)障害や誤嚥リスクが高い患者さん、食事介助を必要とする患者さんが多く入院しています。
摂食・嚥下についてのスペシャリストである言語聴覚士は、患者さんの状態に合わせて食事時のポジショニングや介助の方法・注意点をベッドサイドに掲示したり、看護師へ直接伝達してくれます。
また、食事形態が患者さんに適しているのか判断し医師や看護師への報告や相談にも応じてくれます。

このような情報をもとに看護師である私たちは患者さん一人一人により安全に食事を提供できるよう心掛けています。

理学療法士・作業療法士とも患者さんについて話し合う機会が多くあります。
しびれや麻痺・認知力の障害により生活動作に介助が必要な患者さんが多く入院している脳神経外科ではリハビリスタッフとの情報共有が必要不可欠です。

  • 「この患者さんはどこまで自分で動けるんだろう?」
  • 「トイレは誘導すればいけるんだろうか?」
  • 「移乗の際に気を付けることはなんだろう?」
  • 「注意力はどのくらいあるだろう?」

このように日常生活動作の維持や向上・安全な入院生活が送れる事、また退院後の生活を見据えて患者さんの状態を情報共有し合い、より良い看護につなげています。

脳神経外科病棟で、入院患者さんの治療にどのような職種が関わりチーム医療を行っているか、そしてそれをどのように看護につなげていくか、この記事を通して少しでもイメージが伝わっていれば幸いです。

今回は主にリハビリスタッフと看護師の連携について説明しましたが、このほかにも栄養士やソーシャルワーカーとの連携も必要不可欠です。
患者さんを入院から退院までサポートし、生活の質の維持や向上・尊重した関わりができるようチームで働いており、とてもやりがいを感じる病棟だと私は思っています!

多職種スタッフがそれぞれの専門分野から「患者さんのために」という気持ちで日々働いている脳神経外科をすこしでも魅力に思っていただけたら嬉しいです。

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