新人師長の奮闘記~一年間を振り返って~

みなさんこんにちは!私は、昨年4月に師長に昇任しました。今回は、新人師長として奮闘した私の無我夢中の一年間を振り返ってみたいと思います。

第一の壁:共有ビジョンを『伝える力』

私の師長一年目は、困難の連続でした(私にとっては。笑)
第一の壁は、師長として病棟のビジョンを考え、それをスタッフに伝えるということ。改めて感じたのは、病院のビジョンを理解していないと病棟のビジョンを明確にできないということ、そしてそれをスタッフに伝えることができなければ実現することはできないという当たり前のことでした。今までは上司である師長がいたので、師長から提示されたビジョンをもとに自身の目標を決め、スタッフを主導して、ともに看護実践を行いながら実現していくという役割でした。師長になると、病院のビジョンをよく理解して病棟のミッションを決め、それを実現するべくマネジメントをするという役割になります。ビジョンを決めるのにもおおいに悩みましたが、スタッフを動かすためにはそれをスタッフに伝える必要があります。相手に自分の考えを理解してもらい納得して行動してもらいたいと思いつつも、なかなかうまく伝わらない。理屈だけでもダメ、もちろん感情だけでもダメ、論理的かつ相手の気持ちも気遣って…と、自身の「伝える力」のなさを実感しながら師長生活がスタートしました。

第二の壁:変化に対応する『マネジメント力』

第二の壁は常に変化する状況に対応すること。部署の主として病棟を運営することになり、次の壁は長期的な目線を持ちながらも常に動いている状況に対応する、ということでした。当院は二次救急指定病院として24時間365日地域から患者さんを受けています。緊急入院を含めると24時間いつでも入院する患者さんがいらっしゃいますので、師長としては1週間先、1か月先、ひいては1年先を見据えながら自部署の病床をコントロールする必要があります。ここまでは主任だったころにも何となく理解していたつもりでしたが、理解しているのとやるのは大違いで、長期的な目線を失ってしまうこともありました。そして、実際に師長になって実感したのは病床だけではない、様々な「現状」が常に動いている、ということでした。大きなところではグローバル化や働き方改革、現場レベルでは人事や複雑な人間関係など、様々な理由で現場の状況は毎日変化します。目標を見失わずにこの変化に柔軟に対応していく、ということがとても難しかったです。スタッフや他部署の師長の知恵をたくさん拝借し、物理的にも精神的にも助けてもらいました。

今まで自分が後輩ナースたちに言ってきた、「目の前ことだけにとらわれず長期的な目線を持って…」とか、「内省が大事」とか、「論理的な思考で」という言葉を存分に自分自身にあびせながら、病院の役割とは?自部署の役割とは?自分の師長としての役割とは?スタッフの役割とは?・・・と常にぐるぐると考えている一年間でした(今も継続中)。

最後に

冒頭でも言ったように、この一年は私にとって困難の連続でしたが、同時に新たなことに全力で(時々息抜きしながら)挑んだ、成長の年だったと思います。成長できているかどうかの評価は自分では難しいですが、全力で新たなチャレンジをした、ということだけは間違いありませんので、そのプロセスだけは自分で評価してあげたいと思います。もともとハートは強いほうですが、この一年でもっと強くなったのではないかと思っており、それも一年間の収穫のうちの一つでした。

もうすぐ新年度、新たな環境へ飛び込む方もたくさんいらっしゃると思います。何年も看護師をしている私でも新たな環境や役割に適応するのはちょっと大変でした。でも、仕事は頑張ったほうがご飯もビールもおいしいし、人間は新しいことに適応しながら進化し続けていきます。日々の小さな頑張りの先に自分の成長があると信じて一緒に頑張りましょう!

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