みなさん、こんにちは。東京ベイ看護部主任会メンバーです。
看護部主任の働きぶりについて、
「何をしているかは良く分からないけど忙しそう」、「師長と難しそうな話をしている」、「委員会とか会議やワーキングチームとか沢山掛け持ちしていて大変そう」って思ったことありませんか?
今回は、主任が何をどのように捉えて活動しているかを少しだけお見せしたいと思います。
東京ベイ看護部主任会は、これまで毎月会議を開催し、管理業務に関する勉強会やグループワークを通して、看護部全体に働きかける取り組みを行ってきました。
活動内容は、グループワークでは看護必要度を正しく評価できるようにする為の取り組み、服務規程を遵守して接遇を良くする為の取り組み、以前ご紹介したQC活動などです。管理業務に関する勉強会では、師長の代理で行う業務の指導を受けました。例えば、勤務表を作成するときに気をつけなければいけないこと(休日の取り方や連続勤務など)、管理日勤や管理夜勤を行う時の入院ベッドコントロールの注意点や考え方、また病棟で勤務するスタッフにトラブルがあった場合にはどの様に対応するかといった、普段は師長が行い、主任が対応することの少ない管理業務の不明点を看護副部長よりご指導いただきました。
ところが、今年度は主任それぞれに部署で抱えている問題があり、「自部署の問題解決の為の取り組みに力を入れて行きたい!」という声が多かった為、次のような変更をして、今年度の主任会活動はスタートしました。
- これまで看護副部長が統括していた主任会議を、執行部役員を選出し主任達で運営について考え、進めていくこと。
- 各自が取り組みたいと考える課題を明確にし、問題点・取り組み方・評価尺度をそれぞれ設定して、誰がどのような取り組みを行っているか主任会全体で共有。
- 主任会議の開催期間を3ヶ月毎に変更し、じっくりと自部署の問題解決に取り組み、主任会議の場でお互いに経過について中間発表や評価を行う。
主任が抱える課題とは
主任が抱える課題とは、病院の診療報酬に関わるものから、現場レベルでのスタッフの業務に関すること、さらには退院後に、外来通院となった患者さんに関わることまで多岐に渡ります。
- 看護必要度の精度の向上
- 看護要約の内容の充実
- 環境整備について
- 業務の効率化とコスト削減
- 看護スタッフのスキルアップ
- 手指衛生率の向上
- 看護に活かせるカンファレンスの実施
- 外来患者への継続看護
- 他部門、多職種との連携 など
これらは看護職として多方面に気を配り、観察しているからこそ浮かび上がる課題ともいえます。これらの多くは、主任という立場に関わらず、すべての看護スタッフに普段の業務を行いながらも意識して欲しいと願う課題です。
実際に取り組んでみて
今年度の主任会運営について、どう感じたかアンケートを実施しました。
良いという回答には、
- 自分のやるべきこと、病棟の問題が明確になった
- 目標に向けて活動でき、その活動に集中できた
- 内容は再検討してもいいと思うが、主任同士が話し合う場を持つ重要性を再認識した
- 成果だけでなく現場レベルで東京ベイの全体像がみえるような話し合いでもいいと思う
これらの肯定的な意見がある一方で、悪いとしている回答には、
- 他部署の活動が聞けるのはいいが、3ヶ月おきに成果を発表する必要はなし
- 個々の活動は自部署での取り組みの中でできるのではないかと思った
- 主任経験年数に関係なく取り組む内容に差があり、主任によって差があるということは病棟間によっても差が生じてしまう可能性がある。主任差を減らすために従来通りのグループ活動もありではないか
などの意見がありました。
主な活動は他に、多職種や一般職員と共に「看護の日」のイベントを企画・開催したり、入院支援窓口で入院説明を行ったり、健康に対する啓蒙活動の他、インターンシップやふれあい看護体験など人材確保の為の仕事も分担で行っています。
主任に求められる役割は、現場のリーダー的存在として、スタッフ教育や、業務管理において師長とスタッフの橋渡し役や、他職種との連携調整を行いながら、実践モデルとしても行動することと主任研修で学びます。
けれども、一看護師として臨床で働く中で、現場の不満や意見を見聞きする場面に出くわすと、業務管理を行う側という立場の違いによる認識のギャップに頭を悩ませることも少なくありません。
主任会では引き続き課題に向き合い、東京ベイナースとして楽しく働けるように、また、患者さんと信頼関係を築き、安心感を与えられる仕事が出来るように、師長と相談しながら職場環境の改善や看護師全体のスキルアップに努力していきます。



*写真は、仲間に“ありがとう”を届けよう ~2019さくらアワードはじめました~の企画で撮影したものです。