看護部管理者研修報告 ~看護をみつめ、考える力を身につけています☆~

みなさんこんにちは

今回は、先日行われた看護師長・主任合同管理研修についてご紹介したいと思います。
年に数回行われる看護部管理研修は、日頃あまり交流のない他病棟の師長・主任たちとも交流がもて、職位を超えたディスカッションができる良い機会となっています。

組織で生きる -看護と倫理のはざまで- いま改めて看護管理とは、を考える

今回は、勝原裕美子先生をお迎えして、「組織で生きる -看護と倫理のはざまで- いま改めて看護管理とは、を考える」というテーマで、グループワークを中心に研修をすすめていきました。

みなさんは、「倫理」と聞いてなにを考えますか?
「人として」、「道徳」、「あたりまえのこと」などと連想するかもしれません。
ですが、「人として」とは、だれの「人」なのでしょう・・・「あたりまえ」とは何を基準としているのでしょう・・・人それぞれ考えることは違い、あたりまえのことも違います。
それが価値観だと思います。自分の価値観と違うことが起きたとき、「倫理的問題」が発生するのです。

とくに医療の分野では、倫理というものが多く存在すると思いますが、私は師長になり、スタッフ時代とは違った倫理的問題にぶつかると感じています。
スタッフのときは、倫理的ジレンマ(相反する倫理的根拠が2つ以上存在し、何が正しいのか困惑している状況)が生じていることが多かったのですが、師長となってからは、道徳的苦悩(何をすべきか判断はついているにもかかわらず、制度上・組織上の制約によって正しい行為の遂行ができない状況)を多く感じています。私の中で、どうしようもなくしんどくなったり、何もかも投げ出したくなるときも・・・それが「組織で生きる」ということなのでしょうか。組織の中で自分を押し殺すことなく、どれだけ自分の価値観を大事にしながら生きることができるか・・・

なんだか難しい話になってしまいましたね。でも、たまにはこんなに難しく、する研修もアリです。日々のを共有できるだけでも救われるのではないでしょうか。
ひとりで考えこむよりも、こうやってたまの管理研修で語り合う。それもまた、明日への第一歩につながります。
何かおかしいと感じる倫理的感受性を高く持ち続け、私らしいマネジメント、私らしい組織の中での生き方をこれからもしていきたいと思います。益々力強くなっている東京ベイへ、皆さん足を運びにきてください☆

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