急性期病棟―病棟での突然の急変に備えて、病棟の看護師の対応―

みなさんこんにちは。6階南病棟看護師です。6階南では外科の手術後の患者さんだけでなく、消化器内科・循環器内科の患者さんも多く入院しています。このような様々な患者さんを私たちは常にベッドサイドで状態の観察をしています。

“あれ?この患者さん、いつもと様子が違う。前の勤務の看護師から聞いた情報と状態が違う気がする。”と感じたときにはアセスメントをすることが大切です。バイタルサインが崩れてきているということは急変が起こる前兆とも言えます。私たちは先輩看護師や医師に報告し次の判断を求めます。

当センターにはRRS(ラピッドレスポンスシステム)という、急変を未然に防ぐためのシステムがあり、患者に対する懸念やバイタルサインの変動、緊急で処置が必要な場合などに起動できます。
例えば、患者の呼吸状態がおかしい、バイタルサインも変動している。そんな時は、当センターで決められているRRS起動基準を参考にし、RRSを起動することができます。起動すると10分以内に現場に医師が到着し診察を開始してくれます。早期介入することで患者さんの状態の悪化を防ぐことにつながります。

しかし、中には気管内挿管をしてICUに入室するケースもあります。今まで当病棟では急変時の対応・挿管についての定期的な勉強会の場がありませんでした。でもいざという時に対応できるようになりたいと勉強会係中心に病棟での勉強会を開始しました。救急看護認定看護師の協力も得て、挿管介助の勉強会や急変の初期対応について学習・シミュレーションを実施しました。参加者は1年目から先輩看護師でした。チームに分かれて挿管に必要なベッド上の準備、必要な物品の選択から、医師に指示された物品を渡す、という流れで実施しました。先輩からは、このような勉強会は中々ないので復習になってよかったとの声が聞かれました。

また、1年目からは挿管の準備から実施までは病棟で行ったことがなく、実施したことのないベッドボードの外し方など手技の獲得、知識が増えたと言ってもらいました。今回実施した勉強会で、新しく得た知識、また知っている知識の復習をすることができました。

勉強会を継続して実施することは病棟全体で、いざというときに的確に対応できることにつながると思いました。これからも勉強会を通して、復習や技術向上につながるよう継続していきたいです。

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