無くそう(SO)!褥瘡(SO)!~褥瘡発生率0%への道のり@HCU病棟~

皆さん!新年明けましておめでとうございます。HCU病棟です♪
毎日寒い日が続き、温かいお鍋が美味しい季節ですね。栄養つけて風邪やインフルエンザを撃退しましょう。注)手洗いは予防対策の基本ですのでお忘れなく!そしてお肌も乾燥しやすくなる季節ですので、きれいに洗った後は必ず保湿をしましょう!

さて!皆さんは『褥瘡(じょくそう)』をご存知ですか?『床ずれ』という言葉の方が聞き慣れているでしょうか?HCU病棟では患者さんのお肌を守るべく、褥瘡予防ケアを徹底しています。今回は、先日WOC(皮膚・排泄ケア認定看護師)水上看護師と褥瘡委員が中心となって行った『ポジショニング』の勉強会(下記写真)をご紹介致します。

褥瘡の発生要因は①圧迫②摩擦やずれ③湿潤環境④低栄養⑤浮腫があります。そして、特に危険因子として注意すべき疾患はうっ血性心不全、骨盤骨折、脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患があげられます。また、モニターやNPPVマスク、医療用弾性ストッキング、膀胱留置カテーテルといった装着物による医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)の予防も求められます。

HCUに入室される患者さんの大半はベッド上安静かつ医療機器を装着する必要がある、または要介護認定されている高齢者であり、上記の要因・疾患に該当します。私たち看護師は皮膚の観察から始まり、毎日の皮膚保清と保湿を行い異常の早期発見に努めています。さらに患者さんのADLや身体可動性障害のレベルに合わせて体位変換、良肢位のポジショニングを行い同一体位による圧迫が最小限になるようにしています。

また体位変換が自己体動に伴う摩擦やずれも多いため、ギャッジアップ時は下肢から行いズレを最小限に努めることや、ベッドを5~10度アップダウンするごとに背抜きとベッドに接地している部位の除圧を行うようにしています。さらに心不全や誤嚥性肺炎で入院されている方も多く、低栄養状態や浮腫を伴う患者さんもいます。皮膚の観察やケアのみでなく、栄養状態の評価や病態の理解も大切な看護へと繋がります。私たちHCU看護師は患者さんがより安楽に療養できるように知識・技術の向上に努めてまいります!!

HCU病棟 褥瘡委員 女良看護師より一言!!
「褥瘡とMDRPU発生率0を目指して、MDRPU予防のための勉強会の開催や、褥瘡予防への意識づけのために院内掲示ポスターの作成などを行っています。これからも褥瘡委員としてHCU病棟の先頭に立ってスキンケアやポジショニング、除圧などに努めていきたいと思います。「無くそう(SO)!褥そう(SO)!」を合言葉に、貴方も一緒に東京ベイHCU病棟で働きませんか?!お待ちしています!

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