透析室ナースにお任せ!バスキュラーアクセスカテーテルのお悩み解決☆~病棟へのカテーテル巡業~

みなさん、こんにちは!暑い日が続いて、バテていませんか?今回の担当は、真夏の太陽のようにキラキラ明るいスタッフが多い透析室です。

今回のお話は、「バスキュラーアクセスカテーテル管理の勉強会」(透析室スタッフが「カテーテル巡業」と勝手に称していたので、以降「カテーテル巡業」と呼ばせていただきます)を行った時のお話です。
看護師のみなさん、「バスキュラーアクセスカテーテル」って知っていますか?え?覚えてない?そんな方は前回の透析室記事をご覧ください。こちら⇒ (前回記事:「透析療法に必須のバスキュラーアクセスって知っていますか?~透析勉強会の開催~」)

私たちのカテーテル巡業は、ベテラン透析室看護師+初巡業の看護師の二人一組で病棟を訪問します。元々バスキュラーアクセスカテーテルの管理に対して戸惑う病棟スタッフ達から、「教えてほしい、助けて!透析室!」という声もありカテーテル巡業は始まりました。透析室スタッフが病棟へ、バスキュラーアクセスカテーテルに対する不安解消のため、解剖生理(これは基本で、欠かせないものですね)、カテーテルってどこに入っているの?、カテーテルの構造ってどうなっているの?、注意する点は?、といった疑問を解消できるようにまとめた資料をつくって病棟を訪問しています。

資料はこちら!(スタッフの資料には、全員が同じ内容を話せるように、話す内容まで書いてあります☆)

使った物品はこれ!

1回カテーテル処置を行う場合でも、たくさんの物品が必要で準備も大切。ということで、カテーテル巡業の荷物として持参させていただきました。

当センターでは、バスキュラーアクセスカテーテルの挿入が必要な患者さんの99.9%は、首の静脈から挿入されています。(足の付け根からカテーテルを挿入するという方もいますが、まだ2人しかいません!)もちろん、首からカテーテルが入る時の良い点、悪い点はありますが、よく患者さんから言われることの一つに「テープを外す時に痛い」という問題がありました。そのため実際にテープの剥がし方も実演をしました。テープを自分たちで貼ってみて、剥がす!それだけなのですが・・・。

実際に勉強会に参加した病棟スタッフからは
「テープ剥がす時、痛い?そんなに痛くないかと思っていたけど、粘着力強くて、ひっぱったら痛かった」
「テープの剥がし方も教えてくれてよかった」
と、患者さんの立場になって体験するという貴重なものができてよかったと思います。
ほかにも、カテーテルの構造など説明を行いましたが、
「カテーテルから血液が引けない時、血液塊がカテーテルの中に残っていることもあるって、よく考えたら怖いですね。もし、押し込んでいたらと思うとぞっとします」
などなど、勉強会の感想をいただいてます。

透析室へ透析をするために病棟から来た患者さんからも、
「病棟でテープを外してもらった時、前より痛くなかった気がする」
「前は、首に管が入ってても、痛いかどうかなんか聞かれなかったのに。今回入院したら聞かれるようになったのは、なんかしたの?」
「前に入院した時よりも、首のところ見られてる気がして、ちょっと恥ずかしい」
「首のところのテープ、綺麗に貼ってくれてるだろ?家族が面会に来てさ、(固定テープ内に)血があると心配するんだよ。病棟の子も(固定テープを)貼るの上手だよ」と。
なかなかカテーテル巡業の成果が出てきているようなお言葉を、いただいております。看護実践は、こうやってちょっとした患者さんに対する配慮を伝えていくことも技術の伝達になりますよね。

実際に透析室で行った処置の一例をあげます。しっかり消毒されて、テープもよれない、浮かない、はがれないように気をつけて貼れていますよね。

こんな感じで、カテーテル巡業未経験の新人透析室スタッフにもより良く知ってもらうため、院内感染対策室、皮膚・排泄ケア認定看護師からのアドバイスを受け、一生懸命主任が作ってくれた資料は、スバラシイモノダー!え?そんな素晴らしい資料なら、資料だけほしい・・・?うふふ、ぜひ、当センターの透析室の扉をこんこんとノックしに来てください。経験豊富な、ぎらぎらとした透析スタッフがてぐすねひいて・・・じゃなかった。キラキラとした笑顔のスタッフが、お待ちしております。きっと、目の前に新しい扉が開かれますよ!

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

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