病棟全体で取り組む認知症ケア ~その人らしく生活を送れるサポートを~

みなさんこんにちは!7階南病棟です!
7階南病棟は総合内科の病棟です。入院患者さんはご高齢の方が多く、高齢になると多くの内科疾患を抱えています。そして現在、急激な高齢化に伴い増え続ける認知症。認知症による症状は多種多様で対応が非常に困難なこともあります。対応に困った現場では事故防止のために抑制や薬剤に頼らざるを得ないこともあり、ケアの質、患者さんの生活の質が低下してしまうことが問題となっています。しかし、認知症の症状には隠れた思いやニーズがあり、適切な対応で症状の緩和を期待できることがあります。

認知症認定看護師がいます!!

7階南病棟には認知症ケアの質の向上において大きな役割を担う、認知症認定看護師がいます。主な役割としては、学習会の開催や認知症ケアマニュアルの作成、せん妄予防のための療養環境整備についてのアドバイス、週に1回の病棟ラウンドによる低活動型のせん妄患者さんの把握やアドバイスを行っています。

病棟の雰囲気が変わった!

2017年の4月から認知症認定看護師が7階南病棟で活動するようになり現在までに、認知症患者さんに優しい病棟へと変化してきています。環境の視点からみてみると、以前はなかったカレンダーや時計が病室には当たり前のように患者さんの目につくところに置いてあるようになりました。また、患者さんへの声のかけ方1つをとってみても変化があります。

食事を配膳する際に『ごはんですよ。』ではなく、『○○さん、朝ごはんですよ。』などと時間を意識してもらう声掛けを行うなど病棟全体で認知症患者さんとの関わり方を考え、その人らしく生活を送れるようなサポート体制を築いています。

認知症チーム看護師へインタビュー!

7階南病棟では昨年の6月より新チーム体制となり、
・呼吸器疾患チームと緩和・認知症チームからなるAチーム
・循環器内科疾患チームと腎臓・糖尿病疾患チームからなるBチーム
の疾患別のチーム体制をとっています。
チーム体制が変わって1年が経過しました。そこで認知症チームの看護師の声を聞いてみました。

◇実際に認知症チームとして働いてみてどうですか?
Aさん「最初は正直不安でした。認知症の患者さんとどんな風に向き合えばいいのかわからなかったです。なかなか言いたいことが伝わらなかったり、伝えたことを忘れてしまって…。毎日毎日その繰り返しでストレスも溜まっていた気がします。」
Bさん「認知症の認定看護師が7階で一緒に働くようになって、どんな風に関わることが、患者さんにとっても自分にとっても良いのか見本を見ている感じです。まだまだ学ぶことはたくさんありますね。」

◇認知症チームになる前となった後で変わったことはありますか?
Cさん「以前よりは認知症患者さんと関わることに対して自信がついたと思います。声かけも意識してできるようになりました。少しずつですが、病棟全体で認知症患者さんとの関わりを意識できている気がします。」

病棟全体で取り組む認知症ケア!これから7階はもっともっと進化していきます!

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

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