看護師によるストマ外来ってなに・・・?

東京ベイ・浦安市川医療センター外来では、看護師が患者さんと直接お話し介入させていただくストマ外来を開設しています。

糖尿病足病変の指導に係る研修の資格を得た看護師の「フットケア外来」や糖尿病療養指導士の資格を得た看護師の「糖尿病療養指導外来」経験豊富な看護師による「ストマ外来」などがあります。
その中でも今回は、人工肛門を造設した患者さんの皮膚トラブル・日頃のケアに対する指導を中心に行うストマ外来での看護師についてご紹介させて頂きます。

ストマとは、普段私たちが普通に排泄している肛門が、何らかの疾患により肛門から排泄が困難になったとき、お腹に人工的に肛門の役割をしてくれるところ「人工肛門」=「ストマ」と私たちは言っています。
退院後、食事の際の臭いや排泄ガスの音・汗による皮膚トラブル・便の性状による対処の仕方など個々の問題は様々なことが起こります。
ほとんどの患者さんは社会復帰から生涯にわたり人工肛門の局所条件(形状・排泄物の状態・経済状態・管理の好みなど)が変化します。
そのような変化や問題に対してストマ外来では、個々の異なる状況に配慮しながら、日常生活に合った工夫や皮膚トラブルの防止の方法などの問題を一緒に解決できるよう指導を含めた様々なかかわりをしております。

例えば、術後経過とともに体型や人工肛門の大きさが縮小するなど変化することがあります。
そのようなとき使用する付属品を体に合ったものに調整する必要があります。
また、入院中に看護師より人工肛門の付属品の使用方法や袋のつけ方などしっかり教わり退院したはずなのに「あれ?これでいいの」と思われる患者さんも少なくありません。
このような時、外来看護師が積極的に関わりサポートしていきます。

外来看護師は、そんな患者さんの不安や悩みに少しでもお役にたてるよう日々取り組んでおります。
その中でも、やはり病棟と外来の情報を共有することが大切であると考えおり医師はもちろん、病棟看護師と話し合いの機会をもち常に交流できる仕組みづくりを心がけています。
患者さんが日常生活に戻ったときのことを考えて、看護師の経験や専門知識をもとにあらゆる想像を働かせ、患者さんが少しでも安心して日常生活を送ることができるよう「患者さんと寄り添う医療が提供できる病院」をめざしたいと思っています。
それらは、外来看護師のみんなの願いでもあります。

秋には、続編として「外来呼吸ケアチームの取り組みについて」少し記事を載せたいと思います。

担当:看護部 外来部門

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