皆さん、こんにちは。東京ベイ外来ナースです。今回は当院のハートセンター外来についてご紹介したいと思い、ハートセンター外来の看護師さんにお話を聞いてきました。
ハートセンター外来は循環器内科・心臓血管外科が一緒になっています。ハートセンター外来では毎日約100人以上の患者さんが外来に来院されます。外来看護師の役割の1つに、スムーズな診療へつなげること、具合のよくない患者さんをキャッチし検査や早めの受診に繋げることです。そのために初診の患者さんには診察前に問診に行き“異常の早期発見”に努めています。また実施した採血結果や心電図検査に異常があった場合には検査室→看護師→医師という流れですぐに報告をしています。

高齢化社会の中で、年齢とともに起こりやすいのが循環器系の疾患でもあります。受診に来られる患者さんの中には1人で来院することが難しく付き添いの方と一緒にくることも多いです。そのため、疾患だけではなく生活背景を把握したり、介護状況を把握することもとても大切です。
そして、当院にはRRS(ラピッド・レスポンス・システム)という急変を未然に防ぐためのシステムがあります。例えば、呼吸回数や血圧など基準値を逸脱している場合は、RRS対応の医師に連絡をすると診察に来てくれます。循環器外来に来る患者さんは高齢、循環器疾患等の理由で他の診療科よりも待合いで具合の悪くなってしまう患者さんが多い印象があります。そんな時は、外来看護師の判断でRRSコールをします。
状況に応じて救急外来に移動し、外来・救急外来・医師と連携して継続した診療・処置を行います。いつこのような場面に遭遇するか分からないので常に、緊張感をもって勤務をしています。
また循環器内科は、末梢動脈疾患にも力をいれており、下肢救済センターとして当院の医師と他院と連携し最新の治療を行っています。末梢動脈疾患が進んでしまうと循環不全によって下肢の潰瘍形成や壊死が起こってしまいます。このような患者さんには、診察前に下肢創部の洗浄をし診察に備えます。そして下肢処置の指導を行ったり医師の処置の介助を行います。
医師・看護師と共に診療にあたっているのが診療看護師です。診療看護師は看護師が実施できない処置や下肢の評価を実施しています。重症下肢虚血(CLI)の治療はとても時間がかかります。必要に応じた血行再建や潰瘍の治療などを多職種連携によるチーム医療で行っています。下肢がきれいに治っていく過程、患者さんの自宅での生活が改善していく過程、それらに寄り添い、看ていけることも外来ナースの大きなやりがいに繋がっています。

外来は、毎日異なる患者さんが来院されます。限られた時間で患者さんのことを把握して、臨機応変に介入していかなければならないので当然難しさも感じます。でもその難しさの分、「今日も1日、全ての患者さんの外来を無事終えることができた!」という大きな達成感を感じることができます。看護学生、看護師の皆さん、ハートセンター外来チームの一員として一緒に働いてみませんか?