多重課題研修とは
新人看護師として患者さんのベッドサイドに立って2か月程度たった頃、夜勤に入る前の研修として東京ベイでは「多重課題研修」というものを実施します。多重課題研修とは、複数の患者さんを受け持ちし、複数の患者さんに異変が起きているという切迫した状況の中、何を優先しどのように対応すべきかを学ぶ研修です。
東京ベイでは患者さん役を先輩看護師が扮して、本当の患者さんのような臨場感の中で研修を実施します。新人看護師たちは異変が起きている患者さんのナースコールの対応や、患者さんが急変したりと変化がある中で、実際にどのようなケアをすれば、患者さんが安全に入院生活を送れるのかを考えて実施してくれていました。実際の業務の中でも多くの業務が重複することは日常茶飯事です。患者さんの命を守るためには、優先順位だけでなく、スケジューリングや報告・連絡・相談、看護の実践能力、伝達力を身に着けて実践することで看護師をいう仕事ができます。
デブリーフィングの実践
患者さんの安全を守るためには、自分にはどのような力が身についていて、もっと伸ばしたいところはどこなのか?という自問自答をしたり、グループ内でデブリーフィングをして失敗から多くを学びます。
新人看護師たちが自分の失敗しやすい傾向を見つけたり、自分では気づけなかったけど知らないうちに身についていた技術を同じグループの新人看護師が見つけてくれたり、多数の業務が重複してパニックになるのは自分だけではない。という発見ができます。実際に経験をして対処法を自ら見つけるという行為は確実に技術として身につきます。そして、1度できなくても、2度目には出来たという達成感を味わうことによって現場で研修を生かすことができるのです。
そして、このデブリーフィングは先輩看護師も一緒に行います。デブリーファーとして先輩看護師はどんな風に話しかけたら、緊張している新人看護師から本音をききだせるのか?どんな問いかけをしたら活発な意見交換ができるのだろう?と自問自答しながらスキルを身に着けていきます。 これができるようになることで、カンファレンスなどでも自分の意見を伝えるだけでなく、他者の意見も反映し傾聴する力を身に着け効果的なカンファレンスができたり、指導にも役立たせることができます。
このように研修では新人看護師だけでなく先輩看護師も一緒に日々成長しています。
どうせ働くのなら、楽しくみんな一緒に成長できる病院で自分の成長の時間を過ごしてみませんか?ご興味をお持ちいただいた看護学生の皆さん、ぜひ私たちと一緒に楽しく働きましょう!!