患者さんも自分たちも感染症から守りたい!〜東京ベイ手術室における標準予防策〜

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター手術室看護師です!今回は当院手術室における標準予防策(スタンダードプリコーション)の徹底についてご紹介したいと思います。

医療現場においては、様々な感染のリスクがあり、それを予防する取り組みが必要です。病原微生物が患者さんに伝播してしまうのを防ぐのはもちろん、現場で働くスタッフも感染してしまわないように自分で身を守らないといけません。医療関連感染の危険性を減少させるために行う感染対策に標準予防策(スタンダードプリコーション)という考えがあります。感染性病原体の有無に関わらず、汗・涙をのぞく全ての体液・分泌物、損傷のある皮膚・粘膜は感染性病原体を含む可能性があると考えて行う対策のことです。

この標準予防策の具体策には手指衛生、個人防護具の着用、環境の維持管理、安全な注射手技、患者に使用した器材の取り扱い、労働者の安全、リネン類の取り扱いなどが含まれます。処置の前後、患者さんと関わる前後での手指衛生や環境整備を行っていくのはもちろん、手術室では様々な体液・分泌物を取り扱ったり、手術中の介助に直接かかわったりするため個人防護具の着用を徹底することが重要です。

個人防護具とは、CDCガイドラインで「粘膜・気道・皮膚および衣服を病原体との接触から守るために単独あるいは組み合わせて用いられる種々のバリアおよびスピレータ」とされています。血液や体液が手に付着する場合は手袋、衣服に付く場合はエプロンやガウン、口や鼻に入る場合はマスク、目に入ってしまう場合はゴーグルやフェイスシールドを組み合わせて使用します。

医療スタッフが個人のサイズに合わせて手袋のサイズを選択し、患者さんのケアや処置の介助に入るときに着用し、患者さんから患者さんに感染させないように使用する場面が終了したら手袋・ガウンを取り外し、手指衛生を行ってから次の患者さんのもとに向かいます。
さらに手術室では、業務の内容によって無菌操作が必要となるため、滅菌のガウンや手袋を用いる場合があります。

手術時は患者さんの体内に使用する器材を取り扱うため、このような滅菌のガウン・手袋を用意し患者さんにゴムアレルギーがある場合は天然ゴム成分を除去した手袋を選択します。また手術中は繊細な手技が必要であったり、鋭利物を多く足り扱ったりするため医療従事者の手のサイズに合わせられるようさらに細かいサイズが選択できるようになっています。

また、手術中に着用するマスク・フェイスシールドにも種類があり、通常の耳にかけて装着するマスクや、無菌操作中にマスクが落下しないよう紐で結ぶタイプ、マスクとフェイスシールドが一体になっているタイプ、ゴーグルのように装着するタイプなど様々な種類の中から適したものを選択します。

こうした数多くある個人防護具を適切に選択し使用していくことで患者から患者もしくは医療従事者への感染経路を絶つことができ、現場で働く医療従事者を守るだけでなく、医療従事者が接する多くの患者さんを感染から守ることができます。私たち手術室に勤務する看護師は、常にこうした感染リスクと隣り合わせであり、手術患者さんの感染症の有無に関わらず適切な感染対策をとって手術時の看護に従事しています。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

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