みなさまこんにちは。一年ぶりのご挨拶となります。東京ベイ・浦安市川医療センター、看護部長の鈴木です。
時の流れの速さを実感せずにはいられませんが、先日入職した新人看護師たちも、ついこの前までは“なにもできない自分”に悩んでいたと思ったら、今は立派に成長し、一人のナースとして歩きだしています。頼もしい限りですね。
さて、この一年東京ベイナースも色々な事に取り組みました。
認知症ケアチームの本格稼働
大きな取り組みとしては、認知症ケアチームの本格稼働です。認知症認定看護師が中心となり認知症患者さんのために、療養環境の整備(一例としては、時計・カレンダーの設置)などに取り組みました。ユマニチュードの研修を受けたスタッフによる、全職員向けの研修も開催しました。ICUナース・救急ナースの迫真の演技は、素晴らしかったですよ。
患者サポートセンターの設立
入院前から患者さんや家族の意向を取り入れ、様々な問題にいち早く介入するための患者サポートセンターをスタートしました。まだまだ課題はありますが、地域の医療を担うために、できることを一つずつ積み重ねていきたいと思っています。
CCOTスタート
CCOT(クリティカルケアアウトリーチ)の始動です。これはICUから一般病棟に移った患者さんのその後の状態を確認するため、ICUナースが一般病棟を訪問する仕組みのことです。この活動によって、患者さんのちょっとした変化に気づくことができたり、ICUナースが一般病棟のナースにアドバイスをしたり、すでに始動しているRRS:ラピットレスポンスシステム(患者さんの変化をいち早くとらえ、医師の診療につなげることで急変を防ぐ仕組み)とは違う効果が得られているようです。部署を越えた看護師間のコミュニケーションがシームレスになり、患者さんの変化を早期に介入できるようになりました。
スペシャリスト新たに誕生!
専門看護師が2名と認定看護師が1名誕生しました。専門看護師では急性・重症集中看護、老人看護、認定看護師では救急看護の、それぞれの領域のスペシャリストたちの今後の活躍が楽しみです。
さて、今年の東京ベイナースですが、この4月に新たに33名の新人ナースを迎えることとなりました。この新人ナースの奮闘ぶりは、また別の機会にご紹介したいと思います。今年の看護部の取り組みの目玉は、2019年ラグビーワールドカップ、2020年オリンピックが間近にせまっている中で災害医療・看護、防災体制の強化を目標の一つに挙げています。
また、師長・主任の合同研修では、「管理と倫理」をテーマに1年間学習していく予定です。病院組織の倫理観を学び、現場の問題解決能力を高め、今以上に患者さんそれぞれにあった意思決定を支えていけるライフサポーターとして尽力していきたいと思っております。
今年度は働き方改革に関する法律も施行されます。相変わらず忙しい医療現場ですが、忙しい中でも心にゆとりを持てる働き方にスタッフ皆で取り組んでいきます。末筆になりますが、今年も東京ベイナースの“泣き笑い”の様子をご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
