絶えず前進し続けるハートチームを支えるナース~病棟編~

こんにちは!3南病棟の看護師です。3南病棟は、循環器内科と心臓血管外科病棟を主科とした病棟です。当センターでは「ハートチーム」を立ち上げ、患者さんを中心に多職種が連携し多方面で患者さんをサポートできるように関わっています。その中で「ハートチームの病棟看護師」についてご紹介いたします!

☆病棟看護師から見た東京ベイの循環器治療

当センターの心臓血管外科では年間550件の手術を行っており、早期退院や早期社会復帰を目指しTAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)やMICS(ミックス、低侵襲心臓手術)に力を入れています。循環器内科では昨年度の心臓カテーテル検査の総件数は約1450件で、ひと月に120件超が行われています。今年度はさらに激増しひと月170件を超え、ハートチーム全員がフル稼働の毎日です。そんな中、病棟看護師は循環動態の変動に注意が必要な患者さんの観察を行いながら身の回りのケアや心臓カテーテル検査、手術に向けての準備や処置等を行っています。

また、術後の患者さんに対しては、循環動態に注意しながら理学療法士と共にリハビリを実施したり、薬剤師や管理栄養士と患者さんの情報交換を行いながら疾患管理指導を行います。多職種カンファレンスを行い、重症患者のケアについて退院に向けた関わりで何が必要か話し合い、患者さんによりよい医療を提供できるようにチーム医療を行っています。また当センターのフィッシュ活動の一環として、病棟ステーション内に看護師の自己紹介コーナーを設けているため、スタッフ間で名前を把握し声を掛けやすい環境作りを行っています。実際、他職種との関わりは濃く職種の壁を感じない環境にあると思います。

☆循環器診療に関わる看護師としてのスキルアップ

急変リスクが高い重症の患者さんが多く入院されているため、循環器看護師として状態変化に早期に気付き早期対応が出来るよう勉強会を開催し、知識・技術向上に取り組んでいます。勉強会では心臓血管外科医師や循環器内科医師より直々に術後管理についてレクチャーがあるため、日ごろ受け持ちをしていて疑問に思ったことなど些細なことでも質問しやすい場でもあります。また月に1回、急変対応のシミュレーションも行っており、いざという時に備えて日々の業務に取り組んでいます。ICLS(世界で最も標準的な突然の心停止時の対応)受講を推奨しており、病棟看護師のICLS取得割合はほぼ100%です。もちろん急変対応が出来る看護師も必要ですが、急変になる前に気づき早期対応ができるスキルを身に着けることができるよう、勉強会のテーマを考え取り組んでいます。


<先日、院内急変時に迅速に対応し救命に努めたことが評価され院内急変対応特別賞を頂きました。>

☆目まぐるしい日々の中でも、高い専門意識を持って学び続ける

循環器病棟と聞くと、看護師さんによっては「忙しそう」「急変が多そう、急変が怖い」といった、マイナスな印象を持っているかもしれません。当センターの循環器病棟は患者さんの早期退院、早期社会復帰を目指しているためベッド稼働率が高く忙しい環境にあることは事実です。しかし、患者さんの安全を守り、質の高い医療を提供し患者さんから東京ベイに入院して良かったと感じて頂くためには、私たち病棟看護師1人1人が専門意識を高く持ち、日々スキルアップを図り、病棟全体として看護の質を向上させていかなくてはいけません。といっても、ずっと緊張しつづけていては仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。3南病棟は、「循環器を学びたい」「経験を積みたい」「スキルアップしたい」というスタッフが多く病棟看護師の平均年齢も若いためフレッシュでパワフルな病棟です。仕事だけでなく夏には浴衣を着て屋形船での納涼会を楽しんだり、ノー残業デイでは飲みに出かけたりとオンオフを分けて楽しんでいます。

循環器治療を学びたいと考える看護師さん!絶えず前進し続ける東京ベイハートチームの一員として私たちと一緒に働きませんか? 東京ベイでしか学べないことが多くあります。皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
次回は3南病棟の新人・既卒教育についてお伝えします!お楽しみに♪

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

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