(写真は患児の保護者の方の同意を得て掲載しています。)
みなさんこんにちは。小児科病棟です。今回は小児科病棟の扉を一緒にのぞいてみませんか。
入院する子どもは、病気によって体が弱っている上、いきなり慣れない環境に適応しなければいけません。子どもの病状や必要な処置によっては遊びの時間は少なくなり、学校に行けなかったり、家族と離れて過ごすことになります。そんな中「痛い処置はなかったのかな」、「眠れているのかな」などとご家族さんの心配もいっぱいあると思います。しかし安心してください。病棟には医療スタッフはもちろん2人の保育士も揃っています。
そこで特に病棟の看護師や保育士は、入院している子どもや、家族が付き添えない子どもの成長・発達に合わせた遊びの提供を行っています。小学生の子どもには、遊びの他に本人に合わせた目標や、スケジュールを病棟スタッフと一緒に考え、勉強できる環境を作っています。病棟には乳幼児が多いイメージですが時には中高生も入院していて、行事の制作物のお手伝いをお願いすることもあります。(行事の事はまた次の機会に詳しくご紹介します。)
長期入院の子どもたちはおもちゃに飽きてしまうこともあります。そんな時にはおもちゃ以外での遊びを提案することもあります。工作が得意な子どもたちは折り紙やペーパークラフトを一緒にしたり、絵の具を使って壁面の制作をしてます。




絵の具は興味を持ってくれる子どもも多く、出来上がった作品は病棟に飾っています。
続いては病棟にあるプレイルームを紹介していきます。当センター小児科病棟のナースステーションの前には入院中の患児が遊べるプレイルームがあります。広いスペースで遊ぶことで子どもたちは入院のストレス発散ができ、ベッドから離れることで弱った体力を強化することができます。年齢・発達状態に応じていろんな種類のおもちゃが置いてあるので乳幼児の子どもをはじめ、小学生・中学生まで楽しむることができます。
ただし感染対策のために隔離が必要な子どもや、病状が落ち着かずプレイルームで遊ぶことができない子どもも多くいます。そういった子どものために病棟ではプレイルームのおもちゃを自由に貸し出し、部屋から出られない子どもに対してプレイマットを部屋に敷いて一緒に床で遊ぶ工夫もしています。すべてのおもちゃや患児の手が届くところはきれいに消毒し、院内感染を防ぐためにも努力を尽くしています。
入院中の子どもが少しでも穏やかな入院生活を送れるようなお手伝いをいつも心がけています。では次の病棟へバトンを渡します。