QCとは?
Quality controlの略で『質を担保する』『品質管理』という意味です。QC活動とは、少人数の集団が、不良品の低減や安全対策を考える取り組みのことを言います。病院でいうQCとは、第一線で働くスタッフが継続的に業務改善・患者サービス・医療安全など、医療の質を管理・改善する活動のことです。
QC活動って?
当センターは、各病棟の物品管理や環境整備の不備を改善するために病棟ラウンドを実施しています。その結果、2015年に日本医療機能評価機構の認定病院となりました。しかし、物品管理や環境整備の改善行動は維持・継続しなければ意味がありません。2016年はQC活動を行うワーキンググループが、2017年からは主任会でQC活動を行うことになり、月1回6人のメンバーで各病棟をチェックリストを基にラウンドをしています。ラウンドの大切な視点は、患者さんの療養環境だけではなく、自分達が安全で働きやすい環境をつくるにはどうしたらいいかということを考えることです。
例えば、ごみの分別がきちんとされているか、廃棄物にリキャップされた針は入ってないかなど、直接ごみ箱の中を覗き込んで確認していきます。また、トイレや浴室には、個人的なものが置かれていないか、洗剤がそのまま置かれていないかをチェックしています。スタッフステーション内では薬品庫(冷蔵庫)内の薬剤や消毒薬の期限は切れていないかを確認するなど、病棟中を歩き回り様々な場所を覗き込んでは『これはダメ』『これはいい!』と写真を撮ってまわります。リネン庫の棚や点滴台を指でなぞって、埃がついていないかを確認する姿はまるで小姑のチェックの様ですね。
ラウンドの後は、悪い点・良い点の写真を主任会で提示して、各病棟の主任が主体となって改善活動をしてもらうように働きかけています。このようなラウンドは、毎日するわけではありませんが、成果は着実に出てきています。
環境整備を行い、清潔なものと不潔なものをきちんと分けることで、感染対策にもつながります。何が何処にあるか一目瞭然になれば、急な対応時にもあわてずに済みます。
一人ひとりの心掛けが病棟さらには病院全体の質をあげることにつながります。
私たちは、働くスタッフにも患者さんにも安全で快適な病院になることを目指してこれからも活動をしていきます。
主任会:QC活動・看護手順担当グループ