看護部医療安全委員会~安全対策は常に確認を求められます~

看護部の医療安全委員会は各部署からメンバーを選出し、「看護職員の安全に関する意識の向上を図り、患者に安全な医療を提供する」ことを目的に月1回の委員会を中心とした活動を行っています。
急性期の医療の現場では、どんな場面でも安全を第一に医療・看護を提供していますが、業務の多忙さが先行する中で、基本対策がおろそかにならないように、常に確認作業を行うようにしています。
インシデントの発生状況や傾向を見ながら基本対策の共有が図れるように委員会内では、グループ活動を進め、具体的な改善策を検討し現場へフィードバックしています。

患者認証を周知し誤認防止に努めています。

患者さんの安全を守るため医療行為の際は
「氏名」「生年月日」を名乗っていただいています。
リストバンドの装着、確認をしています。

薬剤のWチェックの共有認識と定着を図っています。

誤薬防止の6R
①正しい患者
②正しい薬
③正しい目的
④正しい用量
⑤正しい用法
⑥正しい時間
の周知・バーコードやPDAにより認証の実施をしています。

転倒転落予防のためリスク回避に努めています。

現在は、高齢の方や認知症の患者さんに対応することも多くなっています。
入院による環境変化で転倒転落のリスクが高い状況があります。
離床センサーの活用でナースコールが押せない患者さんでも事故防止対策が可能になってきました。
またリハビリ職員と協同で勉強会を実施し看護職員の教育を行っています。

チューブ類に関する管理が周知徹底できるように努めています。

移乗時のドレーンチューブ類のトラブルを避けるための掛け声も、なかなか統一されていませんでした。
ポスターを作成し、提示することで意識付けになっています。
医療者側が対策を講じれば防げるものも多いものです。
そのためにも現場ではインシデント報告、カンファレンスで内容の振り返りやRCAでの原因分析を行い、再発防止に努めていかなければいけないと思います。

当センターも5年が経過し、マニュアルなど基本的なものは確立してきました。
今後は看護職員がマニュアル通りに実施できているかの確認や、マニュアルの内容の改定などを適時行っていくこと、現場の状況を対応させていくことが安全対策に求められています。
患者さんや家族の方が安心して医療看護が受けられるように日々取り組んでいきたいと思っています。

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