東京ベイ・浦安市川医療センターでは看護教育にクリニカルラダーシステムを採用しています。その「ラダー(継続的な段階)」の一つであるラダーⅢでは、「リーダー研修Ⅰ」というのが含まれます。先日12月17日に、1年にわたって行われてきた「リーダー研修Ⅰ」が修了しました。
普段は外来や病棟、ICU、HCUなどそれぞれの部署に分かれて勤務する看護師が集まり、一緒に研修を重ねてきました。
(このリーダー研修Ⅰを受講する前は、チームのメンバーとしての「メンバーシップ」を1年間学んできました。)
このリーダー研修Ⅰでは、リーダーシップやマネジメントに必要な知識を獲得することを目的としています。
具体的には、各受講者が「リーダーシップ」について個人の考えをレポートにまとめ、発表を行いました。これにより同僚や先輩看護師の意見や考え方を知ることができました。また、他の病院から転職した経歴をもつ看護師から、全国のいろいろな病院で行われているリーダーシップやマネジメント教育について情報を得ることができました。
発表以外の研修では、実際に現場や看護管理部門でマネジメントを行っている師長に1日同行し、日頃はあまり目にすることのない他病棟や看護部長の役割を学びました。この経験から、学生の頃とは違った視点でマネジメントを捉えることができました。
このリーダー研修Ⅰを通して、看護実践の上で得た自身のリーダーシップについて、苦戦しつつも事例検討を重ねました。
その結果、院内初となる事例検討集が完成し、発表・共有することができました。
研修を修了し、多様な病気やけがを抱えて受診や入院をする患者と関わるという、私たち看護師としての役割を再確認するとともに、課題発見力を磨くことができたと思います。また、他科の看護師との情報を共有することで、自科とは違う特徴も学ぶことができ、他科への興味や、看護師間のコミュニケーションも深めることができたりと、楽しく研修に参加することができました。これを機に、看護師として成長を実感できましたが、今後もさらなるステップアップを目指して努力していきます。