こどもたちの「今」を色褪せさせない!〜同じ目線の高さで、一人一人に寄り添い続ける東京ベイ小児科病棟〜

みなさんこんにちは! 4南小児科病棟です。
緊急事態宣言は解除されましたが、東京ベイ小児科病棟では子どもたちにより安心して入院治療を受けてもらうため、面会や季節ごとのイベントを一工夫して感染対策に取り組んでいます。
小児科病棟のスタッフとして、病気と闘う子どもたち、それを支える両親が安心して、尚且つ時には楽しく入院生活が送れるように願っております。

<自分の体のため、大好きな家族のため、面会までの一工夫>

当センターでは本来、小学生以下の兄弟を除く両親や祖父母と毎日自由に面会することができましたが、現在は1日に一回、両親との面会のみ、それも両親揃っての入室は禁止とされておりそれぞれが交代で入室、一度退室された場合の再入室はできないことになっています。もちろん面会前は、両親の体温測定、呼吸器症状の有無など体調確認を実施し、それをパスしなければ面会できません。

付き添い入院する場合は、両親のどちらかが入院時から退院まで途中交代することなく付き添わなくてはならず、入院期間が長くなると両親への負担も大きくなります。
病気と闘う子どもたちにとって、家族の存在は大切なもの、重要なもの。
必要な時は、それぞれの家族に合わせた面会について提案させていただいています。

<集まらなくても楽しめる、季節のイベントを色褪せさせない一工夫>

入院中の子どもたちや付き添いの家族が季節の変化を感じることが出来るイベント!
保育士が中心となり、みんなが楽しむ姿を想像しながら話し合いを重ね企画し、当日は医師や看護師も加わり盛大に盛り上がるイベント…今までは、デイコーナーやプレイルームに子どもたちが集まって、夏祭りでは屋台やさんごっこをしたり、クリスマスではハンドベルでの演奏や歌を歌ったり、みんなで一緒に取り組むことが出来ましたが、感染症流行中の今、イベント開催方法についても変えていかなければならないと考えました。

イベントというと、大勢でワイワイ盛り上がって楽しめるもの…とイメージしてしまうのは私だけでしょうか。イベントごとに、それぞれが個人で楽しみながら取り組めるものを考えることはとても難しいことでした。

大勢で集まることを避けるため、イベントの準備、当日も基本はそれぞれの部屋を訪室するかたちをとり、制作物も保育士や看護師、付き添いの家族がいる場合は家族が付き添いながら作りました。子どもたちの年齢によって出来ることや楽しみ方が異なるため、それぞれに合わせた内容を企画することは想像以上に大変なものでした。

私たちの日常生活にも様々な制限が課され疲労蓄積により限界なところもありますが、入院中の子どもたちが安心して治療に励むことができる、少しでも気分転換をして笑顔で過ごすことが出来るように、これからも「子供たちと同じ高さの目線」を忘れず、一人一人に寄り添っていきたいと思います。

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