オモシロ看護体験とリフレッシュの旅 〜へき地医療体験研修に参加して〜

はいさ〜い!
皆さまいかがお過ごしでしょうか?7階南病棟看護師です。
私はこの度、地域医療振興協会本部が企画した「へき地医療体験研修」で沖縄県の公立久米島病院に行ってきました。
沖縄といえば、青い空と青い海を思い浮かべますよね。
研修中はあいにく曇り時々雨の日が続き、久米島の綺麗な海を満喫することはできませんでしたが、色んな体験をして離島の医療や看護について学ぶとても楽しい研修でした。
研修の一部ですが紹介したいと思います。

久米島は沖縄諸島の1つで人口8,000人の小さな島です。公立久米島病院は島に唯一の入院設備がある有床病院で、島民の健康を支える大事な役割を担っています。

病院内にある珍しいものあれこれ

  1. 外来の待合に座敷の小上がりが!
    外来診療中には子供達が遊んでいました。

  1. 「ご自由に」ってこのアイスノン何に使うの?
    受診するときに患部を冷やすのに使うのかと思ったら、患者さんやスタッフが不要なアイスノンを持ってきて、必要な人が持ち帰って使っているそうです。用途は多様。

  1. 三線は島民の必須アイテム
    病棟のデイルームには三線が置いてあります。
    誰でも自由に弾く事ができて、誰かが三線を弾きだすと人が集まってきて歌ったり踊ったりする事もあるそうです。そして、驚くことに三線はせん妄対策に活躍します。三線の音色で心が落ち着くというのは久米島ならではですよね

  1. 島バナナの木は病院の敷地や民家に普通に生えています。そしてこの島バナナは食べられます。老人保健施設ではおやつで食べていました。この後、島の方から熟した島バナナをいただきました。私が「内地(本州のこと)から研修で来ました。」言うと、「珍しいでしょう?食べなさい、食べなさい。」と、かめーかめー攻撃にあいました。島の人はみんな気前が良い!


多様な看護師の活動の場

公立久米島病院の看護師は、病棟、外来(内視鏡検査室含む)、救急部、人工透析室、訪問看護といった病院内の全ての部門で勤務しています。各部署が独立してシフトを組んでいるのではなく、全部所でシフトを組んでいるそうです。今日は病棟勤務で明日は外来勤務といった事や、1週間以上も期間をあけて病棟勤務をするという事もあるそうです。
更に看護師の活動の場は病院内だけではありません。外にも出て行きます。この日は助産師と一緒にふれあいセンターに行き、ベビーマッサージに参加させていただきました。

初めてのラジオ出演!公立久米島病院は週に1回ラジオ番組を持っています。島民の健康を支えるための情報を発信しています。この日は内地から来た看護師研修生の目線で、久米島の印象や心に残っている事などを話しました。

地区踏査と地域の人との交流

研修では地区踏査という観光や買い物をしながら地域の方と触れ合い、地域の特性を調査するという課題もありました。久米島紬の織物体験をしたり、はての浜へ遊びに行ったりしました。

また敬老会にも参加させていただきました。久米島はお年寄りや先祖を敬う気持ちがとても強く、敬老会をとても大事にしています。長寿のお祝いに子供からお年寄りまで皆が民謡や三線を披露します。久米島病院の看護師がお呼ばれして民謡を披露していました。研修生の私達まで飛び入りで青年団に入り、最後にはカチャーシーを見よう見まねで踊りました。

普段働いている病院を離れ、生活も医療の事情も全く違う環境で島の医療や看護を体験したことは自分の看護実践を振り返る貴重な機会でもあり、心身のリフレッシュにもなりました。
学んだことは実践に生かすことで病院に還元するとして、次は観光で久米島を訪れたいです。

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