こんにちは!5階南病棟のナースです。
病院にはたくさんの掲示物がありますが、みなさんは気にかけたことがありますか?
掲示物と一口に言っても、患者さんやご面会の方、またはスタッフに向けたものなど、様々なものがあります。
例えば、この写真は東京ベイの受付スペースに飾ってある絵画です。東京ベイにはこのような絵画が至るところにあります。ちなみに院内の水槽で泳いでいる魚は社会就労センターの身体障がい者、知的障がい者の皆さんが、職業訓練を通じて精根こめて飼育してくださっていて、自立支援の一環のために役立てているそうです。私は初めて知り、新しい発見でした。そこで今回は、院内・病棟内の多様な掲示物の中から、個人的に気になったものをご紹介します!
最初の掲示物はこちらです。

これは、5南病棟のナースステーション内に貼ってある掲示物です。患者さんと医療従事者、双方における病院感染の危険性を減少させるため、医療者が手指消毒を行うべき5つのタイミングを示しています。5南病棟では、朝の業務開始前にみんなで確認することで、意識付けを図っています。本来はこの紙を見なくても5つのタイミングを覚え、実践できていることがベストです!

医療安全を確保するための掲示物は他にもあります。

例えばこれは5南病棟の点滴台の近くの壁に掲示してあるもので、点滴をつくる際、清潔に作成できるように、手袋の着用を看護師に促しています。このポスターは5南病棟のとある看護師のお手製です!挿絵がステキですね。
点滴作成の際には手袋をしますが、その前には手指消毒をしっかり行います!

次の掲示物はなんと、5南病棟のスタッフ用トイレ内のドアに貼ってあるものです。

気管切開をしている患者さんの安全を期して、ベッドサイドに整備しておくべき物や患者さんの移送時に持っていくべき物について、看護師に注意喚起をしています。5南病棟の看護師はスタッフ用トイレ内の掲示物は意外とよく見ています(笑)。
今まで紹介した掲示物は医療者に向けて医療安全を意識づけた内容でした。次の掲示物は5南病棟の病室の入口に貼ってあるものです。さて、誰に向けたものでしょうか?

こちらは、一見ただの飾りにも見えますが、実は患者さんが自分の病室に戻るための目印として活用しています。病棟では認知症の患者さんや脳血管疾患によって認知機能が低下している患者さんが自分の病室を忘れ、迷ってしまうことがあります。そんな時にこの飾りの出番です。病室番号だけでは部屋を迷ってしまう患者さんもこの飾りを目印にして、自分の病室を覚えるひとつのきっかけになっています。
次は病棟から出て、院内のエレベーター付近で見つけた掲示物です。

「エレベーターは2フロア以上の場合に使いましょう」
一見するとスタッフの健康を推進するために掲示されたもののように見えます。しかしこの掲示物には院内のエレベーターの混雑を回避しようとする意図も見受けられますね。検査時の患者さん搬送や、病院食の運搬など、院内のエレベーターを利用する機会は多いです。2フロア以内の移動の場合は極力階段を使用するようにスタッフに促すことで、エレベーターの混雑を避け、効率的なエレベーターの利用を図っています。
いかがでしたか?
病院内の掲示物はスタッフに向けた情報や、患者さんに向けた情報など様々なものがありましたね。そして、掲示目的も業務効率化や安全化を図るもの、あるいは単に見る人に癒しを与えるものなど様々でした。皆さんも一度、周囲の掲示物に注目してみてください。おもしろい掲示物や興味深い情報を見つけることができるかもしれません!
以上、「みっけ!看護業務改善の工夫~病棟・院内の掲示物にご注目~」でした!