東京ベイ手術室の楽屋裏〜手術前の準備をお見せします〜

こんにちは、手術室です。最近は医療ドラマなどでリアルな手術のシーンが流れたり、ドキュメント番組などで手術の映像が取り上げられたりするようになり、皆さんも一度は目にした事があるのではないでしょうか?手術室看護師の仕事内容は多岐にわたりますが、今回は手術が行われる前、手術室看護師はどの様に準備を行っているのかをご紹介したいと思います。

東京ベイの手術室は6部屋あり、毎日約10~15件の件数を行っています。医師から手術予定の連絡が入り、1件1件の手術を担当する手術室看護師が決まり、各手術の準備を行います。手術が行われる前日に予定手術に必要な全ての滅菌器械・衛生材料を集めたり、当日までに担当する看護師が患者さんの情報を集め、1件1件が適した準備になっているか確認しています。

まずは手術に必要な器材集めから見てみましょう!消化器外科や脳外科、婦人科、整形外科、心臓血管外科……と様々な体の部分の手術が各診療科で行われ、すべての手術で使用する滅菌器械は中央材料室に集められます。そして予定している手術内容に合わせて膨大な滅菌器械の中から適した器械を集めていきます。また、滅菌器械に合わせて手術中に使用するガーゼや糸などの衛生材料も集めていきます。

全ての診療科における術式を合わせるとその種類は何通りにも及ぶため、東京ベイ手術室では統一した器械の準備ができるよう術式に合わせたリストを作成しています。

手術当日までには、担当する器械だし看護師は前日に集められた手術材料の内容と担当する患者さんの情報とを照らし合わせ、過不足がないか確認し必要な時には他の手術室看護師と相談したり、執刀医に確認を取ったりします。
手術が行われる日には、患者さんを受け入れる手術室内の準備も手術室看護師の業務です。予定している手術内容に沿った体位をとるための物品や、手術ベッドの安全確認、大型機器の準備と配置も行います。これら部屋内の準備も各術式によって様々であり、適した準備をしておくことによりスムーズに手術を始めることができます。そのため、手術中のマニュアルと合わせて手術全部屋配置図なども作成しています。

また当手術室では、時に緊急手術の受け入れもあります。各科の緊急手術を受け入れるため手術が行われていない時間帯もすぐに受け入れできる部屋準備や、滅菌器械・衛生材料や医療機器の管理に注力しています。一人一人の患者さんがスムーズに手術を受けられるように、また私たち一人一人が質の高い手術看護を提供できるように、準備をしてお待ちしています!

東京ベイ手術室では統一した手術準備ができるようリスト・マニュアルを日々更新中です!!

東京ベイ手術室看護師より

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部

メニュー