先日、日本盲導犬協会神奈川訓練センターの方と盲導犬ユーザーとその盲導犬が当センターに来てくださり、視覚障碍者の方への対応方法と、盲導犬とのかかわり方についてご指導いただきました。
研修の冒頭に、盲導犬協会の方からあるエピソードが紹介されました。それは、当センターのICUに盲導犬ユーザーの患者さんがいた時、パートナーでもあり家族でもある盲導犬と面会してもらいたいというスタッフの思いが実現した、ということでした。盲導犬協会の方は、「ICUに盲導犬を入れてくれる病院はあまりないので、びっくりした。感謝している。」と話してくださり、先輩方の看護の本気度を垣間見た瞬間でした。そして、そんな素敵な先輩方と働いている自分が少しだけ誇りに思えました。
今回参加した研修では、視覚障碍者の方が盲導犬とどのように過ごしているのかを学びました。さらに、仕事中の盲導犬との接し方や、病院に視覚障碍者が来院した時の声のかけ方や誘導の方法など実演を交えてわかりやすく教えていただきました。
特に印象に残ったのは、盲導犬がユーザーに曲がり角や段差などの安全な歩行に欠かせない情報を伝えている、ということです。どれも盲導犬ユーザーの安全を守る責任のある大切な仕事をしていると感じました。
ユーザーの指示に従って働く盲導犬ですが、家ではハーネスを外して家族のようにユーザーと過ごしています。仕事のパートナーでもあり、家族でもある、盲導犬はユーザーにとってかけがえのない存在だということを感じました。
研修の最後に、講師とユーザーの方のご厚意で盲導犬と触れ合うことができました。ハーネスを外された盲導犬は尻尾を一生懸命振って、私たちのところへ来てくれました。盲導犬に会うのが初めてでとても新鮮な体験となりました。
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