プロフィール

無資格未経験で入職し、2人の子育てをしながら非常勤で勤務。勤続8年。2021年に介護福祉士資格取得。

• 入職のときのことを教えてください
• 無資格で働きはじめました。病院勤務も初めてでした。
• きっかけは何だったのですか？
• 家が近かったからですね。子育てをしながらだと、通勤に時間がかかってしまうのは、いろいろと不便なんです。保育園から「子どもさんが熱を出されました」と連絡を受けたら、迎えに行かないといけないですし、家に近いことを重視していました。

• 病院で働くことに不安はありませんでしたか？
• 私はそこまで抵抗はありませんでした。
• 子育てしながら働くのはどうですか？

• 働きやすいです。例えば、コンビニエンスストアでアルバイトすることと比べると、働いている人数が違うというのもありますね。それこそ子どもが熱を出して急なことがあっても、バックアップやサポートをしてくれます。

  女性が多い職場ということもあり、多くの人が子育て中であったり、子育て経験があったりするんですね。職場全体で理解が深くて、何かあったときには「大丈夫だよ！子どもさんのところへ早く行ってあげて」とサポートしてくれるからとても助かっています。

• 子育て中の人でも働けるのですか？

• 実際にたくさんの人が働いていますし、大丈夫ですね。周囲が助けてくれます。それこそ保育園や幼稚園から迎えに来てくださいと電話があっても、「当たり前のことだし、子どもが体調を崩すのは特別なことではないから、気にしなくていいよ」と声をかけてもらえます。心がじーんとします。

  ただ、私の場合は、夜勤はしていません。早番、遅番、夜勤など、さまざまなシフトがありますが、子どもがいると、いろいろな予定があるので、その都合にあわせて調整していますね。多くの人がサポートしあいながら働いているので、その融通がききやすいのが、小規模な企業や飲食店などで働くのと大きく違うと思います。

  私は8年以上働いていますが、シフトの柔軟性はどんどん改善されていますね。

• 患者さんや看護師さんなど、人との関わりが多いお仕事だと思いますが、抵抗はありませんでしたか？

• いろいろな患者さんがいて、おもしろい話もたくさん聞けて、楽しいですよ。もちろんいろいろな人がいるわけですから、困ってしまうこともありますが（笑）。でも、「ありがとう」と言ってもらえると、とてもうれしいですね。

  職場でのコミュニケーションという点では、相談できる環境が整っています。看護師さんにも相談できますし、看護補助者同士でもしっかりと解決していけます。「分からないことはどんどん聞いて」という風土や雰囲気があります。

• コミュニケーションする力は大切ですか？
• そうですね。看護師さんをはじめ、さまざまな職種の方と一緒に働くので、コミュニケーションの力は大切です。でも、コミュニケーション力って、日ごろの子育てなどで自然に培われている部分も大きいと思っています。

• 介護福祉士の資格を取得される前と後では何が変わりましたか？
• 業務自体が変わることはありませんし、介護福祉士になったことで業務が難しくなるということはありません。変化で分かりやすいのは、時給が上がることですね。国家資格なので、自信になります。
• 介護福祉士の資格取得にはどのようなサポートがあるのですか？
• もちろん同僚に相談できるというのもありますし、講習の受講に必要な費用を病院に一部負担してもらいました。そして、何よりシフトですね。研修講座を受講するための時間をつくるためにシフトを調整してもらいました。
• 現場での経験は資格取得に影響しますか？
• 介護福祉士の勉強をしていくと、現場での経験とつながってきますね。「あれはそういうことだったのか」「あの病気のことか」など、さまざまな経験と勉強が結びついていきました。

• やりがいについて教えてください
• 患者さんが元気になられるのを見られることですね。「この患者さん、大丈夫かな」と思っていても、リハビリでどんどん回復していかれるんです。やっぱりうれしいですよ！歩けない人が歩けるようになる姿は感動します。
• 新しく職場に来られる方にメッセージはありますか？
• 「なんでも聞いてください」ですね。本当に無資格で大丈夫なので。新しく来られる方がどんどんお仕事をできるようになると、実は私たち自身も楽になるんです。皆でできることも増えていきますしね！

プロフィール

無資格未経験で入職し、非常勤から常勤へ。勤続5年4か月。2022年に介護福祉士資格取得。

• 看護補助者という仕事について知っていましたか？
• 母が入院したことがきっかけです。看護補助者さんが母の歯磨きを手伝ってくれたり、おむつを換えてくれたり、さまざまなケアをしてくれました。看護師の資格を持っていなくても、できるお手伝いがあることを知りました。

• 入職のきっかけを教えてください

• 母が亡くなって、2人の子どもも独立して、少し時間に余裕ができるようになりました。そのとき、母が看てもらったように、私も何かお手伝いできないだろうかと考えるようになりました。

  医療や介護福祉の資格は持っていなかったので、働きながら取得できるといいなあと考えていましたが、そんなにうまくはいかないと思っていました。東京ベイの募集を見つけて、無資格でも大丈夫で、働きながら介護福祉士の取得をサポートしてもらえることを知り、応募を決めました。

• 働きながら資格取得できる点が大きかったのですね
• そうですね、大きかったです。実際に入職してから1年後くらいから、「そろそろ資格に挑戦してみたら」という先輩のアドバイスもあって、チャレンジすることにしました。

• 病院で働くことに不安はありませんでしたか？
• 専門用語も分からなくて、不安がなかったわけではありません。最初はできることが少なかったのですが、シーツ交換や清掃もやりながら覚えていけますから、少しずつ慣れていきました。
• 資格を取るにあたって、どのようなサポートがあるのですか？
• 一番大きいのは、先輩たちから実際に取得したときの経験談やノウハウを教えてもらえることですね。資格を取得できる学校に通学するにあたり、まずは学校選びから教えてもらいました。そして、スケジュールや勉強の量、内容、さまざまなことを教えてもらいながら勉強しました。働きながら資格取得をした人が多い環境なので、私にもできるかもしれないと背中を押されました。
• 介護福祉士の資格を取得される前と後では何が変わりましたか？
• 分かりやすいところでは、「看護補助者」から「介護福祉士」と名乗れるようになります。また、職場での業務内容に変化はないものの、お仕事の選択肢は増えるかもしれませんね。

• 職場での人間関係、後輩との関わりについて教えてください
• 自分の体験談を話すことが多いですね。最初のころ、私はできなかったことばかりでした。ベッドのロックの仕方、外し方、動かし方も分かりませんでした。入ったばかりで何もできないときに「自分には向いていない、もう続けられない」と思ってしまうことがあるかもしれません。そんなときには「自分もできなかったから大丈夫だよ。分からないことは何でも何度でも聞いてください」と伝えます。

• 家庭と仕事のバランスはどうですか？

• 今ではうまくバランスを取れています。仕事を始めたころは、子どもがすでにひとり立ちしていたので、夫と二人で暮らしていました。最初は、それまでの暮らしのとおりに夫のペースにあわせて家事の全部を一生懸命、完璧にこなそうとしていましたが、なんだかとても無理をしている気持ちになって、途中から自分のペースを大切にするようになってからは楽になり、バランスも取れるようになりました。

  また、夫からの仕事への理解が変わったというのもあります。仕事を続けることや資格取得は私には難しいのではないかと思われていたようでしたが、何かしたいという気持ちが強かった私は仕事を続けながら資格も取ることができました。実際に、仕事を続けるなかで、とても自信がつきました。

• 看護補助者という仕事のやりがいを教えてください
• 患者さんの回復される姿ですね。今、私は整形外科にいますが、大怪我された方が数週間で“キリっと”回復されて、「お世話になりました」と帰っていかれる姿を見ると感動しますね。
• 新しく職場に来られる方にメッセージはありますか？
• 私もそうですが、経験なしから始められます。もちろん経験があることは役に立ちますが、「経験がないから」とためらわないでほしいです。「何もできないの？」とか、まったく思わないので！