診療看護師から始まるNegativeをPositiveへ!〜GIM-NP奮闘記〜

初めまして、東京ベイの総合内科で研修中の診療看護師(NP)の広田です。
私は今年度から、東京ベイが所属する地域医療振興協会が行なっているJADECOMアカデミーの一つ、GIM(総合内科)-NP育成プログラムに参加しています。

私は沖縄出身のこともあり、将来は地域で活躍できる診療看護師(NP)を目指して、このGIM-NP研修プログラムに参加しました。総合内科は地域医療に必要な内科疾患の管理を幅広く学べる環境があり、研修終了後は全国に約80ヶ所ある地域医療振興協会の施設で活動できるところが魅力です。

東京ベイの総合内科はジュニアクラス(卒後1-2年)の医師、シニアクラス(卒後3-4年)の医師、リーダークラス(卒後4年以上)の医師でチームを構成しますが、診療看護師(NP)はジュニアクラスの医師と同じくチームに所属し、患者さんの診療に携わります。
患者さんの多くは複数の内科系疾患を持っているため、東京ベイの総合内科はHospitalistとして患者さんの診療にあたり包括的なケアを行なっています。

GIM—NPの1日

◆7:30モーニングレポート

前日の当直帯で入院した患者さんのプレゼンテーションを担当医が行います。総合内科はローテーターを含めると35名程度の医師と診療看護師(NP)がいるので、症例に対して様々な視点から議論や教育が行われます。診療看護師が受け持った症例をプレゼンする機会も多くあり、緊張もしますがたくさんのアドバイスをいただくことのできる貴重な時間です。

◆8:15他科カンファレンス

総合内科では循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腎臓内科、感染症内科、膠原病内科の患者さんの入院中の全身管理を行います。そのため、週に4日は循環器内科、腎臓内科、感染症内科、膠原病内科の先生が症例ベースのレクチャーを行なってくれます。専門家の医師からレクチャーいただく内容なので、高度な内容な事も多々含まれますが、基本的な事も含まれるので、とても学びの多いカンファレンスです。

◆9:00業務開始

カンファレンスが終了したら病棟業務が始まります。入院患者さんのこれまでの治療と経過、今後の治療計画を踏まえ診察や検査、処置、薬剤やリハビリのオーダー、退院調整などを行います。複数の疾患を持つ患者さんの治療方針を決めるには、それぞれの疾患の病態や治療、薬の作用・副作用など考えなければならない事が多くあるため、上級医や専門科医師と連携をとり、患者さんに最良の医療を提供できるようにしています。

上記に加え、病棟看護師からの相談対応、病棟での急変対応、新規入院患者の対応、患者さん・家族への病状説明や電話連絡なども行います。

〜私の考える‘NPの魅力’とは〜
以前、アルコール多飲を背景とした意識障害のため入院した独居の患者さんを受け持ったことがありました。入院当初は神経障害や意識障害がありましたが、治療によって症状は改善し、自身が経営する会社のことが気になり、早々の退院希望がありましたが、退院するには、断酒プログラムの受講が必須だと考えました。

そこで、患者さんとも相談し、患者さんの家族と連絡をとり、仕事のサポートをしてもらうことで、患者さんが安心して治療に取り組めるように環境を整え退院となりました。これによって患者さんは無事に断酒プログラムを受講することができたという経験がありました。

患者さんは病気だけではなく、色々な問題を抱えています。
診療看護師(NP)は、医学的視点から患者さんを診るだけでなく、患者さんや家族、生活環境にも介入することで、患者さんにベストな医療を提供することが大きな役割であり、やりがいでもあると思います。

◆12:30勉強会

週に2回程度は総合内科のシニアクラス以上の医師による勉強会があります。レクチャーを行う医師が日々の臨床で疑問に感じた内容について、ガイドラインや先行研究を基に治療などについてまとめた内容をレクチャーしてくれるので、病棟業務で疑問に感じる内容により近いテーマが学習できます。

◆14:00チームカンファレンス

その日に行った検査や処置、治療の経過、アセスメント、今後の予定などをチームで情報共有します。チームリーダーやチームメンバーから意見をもらい、適宜治療計画を修正します。

◆16:00終業

チームカンファレンスが終了したら業務は終了です。受け持ち患者さんの状況によっては残業が発生する事がありますが、可能な限り定時で業務が終了できる様に、総合内科全体でタスクシェア、タイムマネジメントにも力を入れています。

以上、GIM-NPの1日を紹介させていただきました。
東京ベイの総合内科は患者さんの抱える複数の疾患管理をするだけでなく、患者さんの社会背景や価値観を踏まえた上で、治療方針を考えます。医師の視点だけでなく、診療看護師(NP)の視点から患者さんを捉えることで、患者さんにとってベストな医療を提供することが大きな役割であり、やりがいでもあると日々実感しています。

東京ベイの診療看護師はみな“やりがい”を持ってそれぞれの診療科で働いています。ともに働いてくれる仲間も募集しています。興味のある方はぜひお問い合わせください。

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