診療看護師から始まるNegativeをPositiveへ!〜心臓血管外科診療看護師のとある一日〜

みなさま こんにちは。心臓血管外科の診療看護師 吹田です。
当センターでは「診療看護師から始まるNegativeをPositiveへ!」を合言葉に診療看護師としてステップアップしたい方をいつでもお待ちしています!
前回のWeb通信では、腎臓内分泌糖尿病科の紹介でした。今回は、心臓血管外科の診療看護師のとある1日を詳しくご紹介させていただきます。

心臓血管外科診療看護師のとある1日

◆7:40 朝カンファレンス

心臓血管外科では、毎朝20分ほどの時間で医師とともにカンファレンスを行っています。夜間のバイタルサインや採血データを確認し、その日の治療方針を共有します。

◆8:00 ハートチームカンファレンス

朝カンファレンスの後は、ハートチーム(循環器内科や麻酔科や手術室看護師など)全体でのカンファレンスを行います。当日手術のブリーフィングや治療方針の相談を行っています。診療看護師が症例をプレゼンすることも多く、ハートチームカンファレンスへ積極的に参加しています。

◆8:15 病棟業務

カンファレンス終了後、患者さんのもとへ訪室し回診を行います。
病棟回診終了後より、カンファレンスの方針に沿って、カルテ記載や必要な検査オーダー、入退院の調整など様々な病棟業務を行います。緊急患者さんが搬送された際は、スムーズに手術に至ることができるよう、各部署との連絡調整なども行います。

特に心臓血管手術前後は、朝の方針通りにはいかないことが多くあります。突発的に問題が起こる事は日常で臨機応変な対応が求められます。
例えば・・・

□病棟の看護師さんから
「僧帽弁形成術後の患者さんの血圧が低めで動くとふらつきがあります」と相談が→「まずは降圧薬を中止しましょう、原因を調べます」
血管内脱水は無いかと、採血や皮膚所見の確認、体重推移、食事摂取量や利尿剤の内服量を確認します。また感染兆候の有無、エコーで心嚢水の確認、不整脈の有無等々確認し、原因検索し医師と情報を共有し迅速に対応します。

□患者さんから
「動くと傷が痛いのだけど大丈夫かな」と相談が→まずは傷を確認し、感染兆候は無いか、どのような痛みなのかを看護師やリハビリスタッフとも情報共有して動作の指導や創部に問題がある場合は治療方針について医師と相談し対処します。もちろん患者さんへもわかりやすく説明します。
このようなことを日々行っています。

<病棟回診の様子>

また手術介助に入ることも・・・・

<手術中の様子>

~外来業務~
火・木曜日の週2日は、外来業務を行っています。手術が検討される患者さんの術前診察や検査オーダー、入院日の調整などを行います。私が外来業務で特に大切にしているのは“問診”という仕事です。症状の確認はもちろんのこと、患者さんやご家族の治療に対する思いや日常生活の様子、退院後の目標までしっかり時間をかけて会話します。問診によって得た情報や、術前検査で他科の介入や医療福祉相談が必要と思われる場合は、術前の早期から介入します。

<病棟で循環器内科医師と相談の様子>

◆16:00 午後カンファレンス~終業

日中の病棟や外来で行ったことをチーム内で共有します。患者さんの状態や検査結果、他部署との調整内容などを最終確認し、夜間患者さんが安全に過ごせるよう夜の当番に申し送りをして終業です。

◆ハートチームカンファレンス(火曜日・木曜日の夕方)

手術予定や手術検討中の患者さんの情報共有と手術適応や治療方針についてカンファレンスを行い、チーム全員で方針を決定していきます。

以上、心臓血管外科診療看護師の1日を紹介させていただきました。
外科治療が必要な心臓病や血管病は、患者さんにとって、命をかけて闘い、そして乗り越えるべき大きな問題です。

私たち診療看護師は、手術に立ち向かう患者さんに寄り添い、治療のどの場面でも患者さん、医療チーム全員の力をあわせて共闘し、病気の克服に向けて全力を尽くします。

今日ご紹介した1日の業務のほか、後方病院と連携して治療後の患者さんの転院調整を行ったり、診療情報提供書(紹介状)を作成したり、ある意味患者さんの診療フローの最初から最後までに関わることができる“やりがい”が、診療看護師という仕事の大きな魅力です。

前回の腎臓内分泌糖尿病科の紹介も含め東京ベイの診療看護師はみな“やりがい”を持って働いています。ともに働いてくれる仲間も募集しています。興味のある方はぜひお問い合わせください。

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