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耳を傾けるべきは「正常な検査値」より「異常を訴える患者さんの声」〜正しい診断と治療につながったNPの救急外来診療〜
診療看護師室のご紹介
診療看護師室は診療部に所属し、医師(診療看護師室長)と診療看護師で構成されています。
私たちは、医学と看護の両視点を持ち、職種の壁を越えて日本の医療に貢献することを目的としています。

診療看護師とは
診療看護師(NP:Nurse Practitioner)とは
専門の臨床教育を受けて高度な思考力、判断力、実践力を備えた看護師のことを指します。医師やその他の医療職者と連携し、自律的に検査オーダーや結果の評価、治療の実践、患者教育などの包括的なケアを行う役割を担っています。
欧米・アジア諸国では、すでに様々な医療現場で活躍しています。
日本では、大学院の高度看護実践課程(NP養成コース)で、Physical Assessment(身体診察学)、Pharmacology(薬理学)、Pathophysiology(病態生理学)を中心とする医学教育を受けた看護師のことを指します。必要とされる診療を医師やコメディカルと連携・協働し、効果的、効率的、タイムリーに実践します。また、「特定行為に係る看護師の研修制度」に基づき、一定の医行為を行います。
諸外国では国家資格として認められていますが、日本ではその創設が慎重に検討されている段階です。
東京ベイ診療看護師のコンピテンシー
私たちは、診療看護師としての役割を果たすために、7つのコンピテンシーを掲げています。
チーム医療のキーパーソンとして、患者とその医療に関わる全ての職種をつなげる力
患者に必要なCareとCureを導き出すために、包括的かつ論理的に判断する力
必要な医療介入をタイムリーに実施するため、看護の視点と医学の視点から自律した判断を行う能力
個人の知識・技術の向上に留まらず、外部への発信、教育など組織やチームに貢献するモチベーション
チーム医療の中で、職種にとらわれず多様な役割に臨機応変に対応できる柔軟性
心・技・体のバランスを維持し、自己の能力を高めるための自己管理能力
新しい職種としての可能性を探求し、自分たちの魅力として開拓していく力
総合内科
目標
- 急性期のcommon disease(呼吸器、循環器、消化器、腎臓内科)の診断プロセスや管理を理解することができる
- 全科に通じる病棟管理の基礎を身につけることができる
- 専門科へのコンサルテーションスキルを身につけることができる
研修の特色
- 後期研修医と同じ環境で臨床推論と症例プレゼンテーションを学ぶことができる
- 病棟で必要なデバイスの適応判断から管理を(PICCなど)学ぶことができる
- アドバンス・ケア・プランニングの導入を学ぶことができる
腎臓・内分泌・糖尿病内科
目標
- 糖尿病と透析管理の基礎を身につけることができる
- 透析室業務と、透析中のトラブルシューティングを実践することができる
- 糖尿病や甲状腺疾患等のコントロールの基礎を理解することができる
研修の特色
- 入院患者・外来患者の日常の透析管理 (Volume管理 貧血管理 CKD-MBD管理)を多数経験することができる
- 透析患者のトラブルシューティング(シャントトラブル、血圧低下、発熱、貧血等)に強くなることができる
- 糖尿病管理(周術期管理 合併症評価 栄養指導 薬剤調整 患者教育)を系統的に実践することができる
救急集中治療科(救急外来部門)
目標
- トリアージ(診断)から帰宅(入院)までの診療を経験することができる
- Red flag signの裏にある病態生理を理解することができる
- 緊急度を意識したマルチタスクを実践することができる
研修の特色
- 全症例、救急指導医から直接指導を受けながら診療トレーニングを受けることができる
- 多彩なoff-job-training(シミュレーション、ケースカンファレンスなど)を受けることができる
救急集中治療科(集中治療部門)
目標
- By Systemのアセスメントとプレゼンテーションをすることができる
- 特定行為を含む医行為を実践することができる
研修の特色
- 集中治療医から系統的な指導を受け、重症患者のアセスメントを学ぶことができる
- Closed ICUで診療科に偏らない多様な症例を経験することができる
- 急変対応・RRSを経験することができる
よくあるご質問(FAQ)
大学院進学(NP教育課程)に関して
Q. 仕事と大学院の両立は可能ですか?
A. 両立していたNPもいます。大学院によって仕事と学業の両立を考慮したカリキュラムの場合と、全日制の大学院がありますので、自分に合ったカリキュラムの大学院をご検討ください。
Q. 通学中に病院から金銭的補助がありましたか?
A. 病院の規定によって待遇が異なりますので、所属病院に確認をして下さい。金銭的補助として、奨学金制度の利用や、厚生労働省指定『専門実践教育訓練』給付金の利用も可能な場合があります。
Q. NPを目指す人の適正はどんな人ですか?
A. 大学院(NP養成課程)への出願資格は看護師実務経験5年以上です。NPに求められる能力は、当センター診療看護師室HPのコンピテンシーやNP大学院協議会の「NPに必要な7つの能力」などをご参照ください。
NPの仕事内容に関して
Q. 仕事と家庭の両立は可能ですか?
A. もちろん可能ですが工夫が必要です。配属先・研修先診療科により、当直や土日・祝日当番もあり、家族の理解や協力は不可欠です。当センターでは、男性NPの育児休業取得実績があります。
Q. どこまでNPに依頼して良いのですか?
A. NPの活動の範囲は、所属組織により異なります。NPは多職種との職種を超えた信頼関係を作ることやシステム作りから、組織を作って行く必要があると考えます。
Q. 本当に医師にとって役立つ業務とはどんなことですか?
A. 医師に集中しすぎる仕事を分担するため、厚生労働省がタスクシフティング・タスクシェアリングについて推奨しています。医師から求められることは様々ですので、具体的な内容をお示しするのは困難です。当センターでは、NPが医学と看護の視点から包括的に患者をアセスメントできることでチームの強みになっているとの声が聞かれています。
Q. 医療事故発生の場合の責任の所在と保障対応はどうなっていますか?
A. 当センターのNP運営委員会、医療安全委員会に承認を得て作成した診療看護師室の医療事故フローチャートに沿って対応します。
Q. NPの手当はありますか?
A. 当センター規定の診療看護師手当があります。
Q. 看護管理者としてのスキルアップは可能ですか?
A. 当センターでは、看護師ラダー教育を受けることは可能です。