2012年6月18日: 柴山 謙太郎医師が第23回日本心エコー図学会でYIA最優秀賞と海外発表優秀論文賞を受賞しました

2012年4月20日に行われた第23回日本心エコー図学会学術集会(会場:グランキューブ大阪)にて、柴山 謙太郎医師がYoung Investigator’s Award 最優秀賞(※1)と、海外学会発表優秀論文賞(※2)をW受賞いたしました。
※1 この賞は独創的な研究の奨励と若手研究者の育成を目的として設立され、優秀な若手研究者を毎年度表彰しております。
※2 日本における心エコー図に関する研究成果を広く海外に発表し、この分野の発展を促進するために指定海外学会(ACC、ASE、AHA、EAE、ESC)に出席する同学会の会員を表彰しております。


[受賞した研究テーマ]

●Young Investigator’s Award 最優秀賞
『大動脈弁逆流機能分類に基づく大動脈弁複合体の3次元定量解析』

[研究の背景]

近年、世界では先天性心疾患や弁膜症(Structural Heart Disease)への注目が非常に高く、経カテーテル的大動脈弁置換術など新たな治療が普及してきており、今後本邦でも普及していく可能性が高い状況です。
そのような中で、今後の循環器疾患の治療の方向性として、心臓血管外科・麻酔科・循環器内科、場合によっては小児科や小児外科もひとつのチームとしてまとまり、そのチームが臨床的に機能するかどうかが非常に重要なポイントになると考えられます。柴山医師の今回の研究は、そのチーム内でのディスカッションから生まれた課題をテーマとしたものであり、Structural Heart Disease治療の発展につながると期待されます。
●海外学会発表優秀論文賞(Esc Congress 2011 in Paris)
『Volume Imaging Ultrasound Systemによる左室容量の検討:局所および全周性左室壁運動異常例における比較』

[受賞について]

昨年度、パリで行われたEsc Congress 2011にて、3次元心エコー図法の新技術を用いた心臓左室容量の自動計測に関する研究を報告しました。

[柴山医師のコメント]

心エコー図の中心的な学会での受賞であり、大変光栄に感じております。YIA最優秀賞に関して、前年の鹿児島で行われた第22回心エコー図学会の帰りに、渡辺先生と「来年は僕たちの学会にしよう!」と誓い合った時から、常に最優秀賞の受賞を目指して研究してきました。このこともあり、YIA最優秀賞を受賞した時は喜びもひとしおでした。海外発表優秀論文賞をいただいた研究は、経胸壁心エコー図検査の時間を短縮し評価を容易にする画期的な方法であり、それをヨーロッパで報告できたことは非常に有意義な経験でした。
今年は、4月の当センター循環器内科の立ち上げや今回の受賞、また10月からの米国留学と自分の人生にとって非常に重要な年となっています。帰国後は、日本の医療を浦安の地からリードできるように、当センターで世界レベルの研究をし、全世界に向けて情報を発信していきたいと思っています。今後とも宜しくお願い致します。
http://www.jadecom.or.jp/info/detail.html?pageid=336

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