【ご報告】大規模災害訓練を実施いたしました

2018年12月8日(土)、地震(震度6強千葉北西部震源)を想定した大規模災害訓練を行い、100名を超える職員が参加しました。同日は県主導で関東エリアのDMAT(Disaster Medicine Assistance Team:災害派遣医療チーム)訓練も行われており、対外交渉としてDMATとも通信協同しながら院内の訓練を行いました。

本部運営の机上訓練とトリアージ訓練の大きく二つの訓練

玄関前スペースを使用したトリアージ訓練では、実際に学生さんに模擬傷病者役をお願いしてトリアージ(重症度判断を行い、治療の優先順位をつける)を行い、重症度に応じた診療エリアへの搬送をシミュレーションしました。寒波が到来する中、傷病者役の学生さんには本番さながらの名演技を頂き、臨場感溢れる訓練ができました。

一方、本部運営では停電や断水を想定した被害状況を付与しながら、職員参集エリアで職員に災害役割を振り、それぞれの役割に従って約5時間の訓練を行いました。職員の危機感や熱意が伝わってくる有意義な訓練でした。振り返りでは各職員から現行のマニュアルの改善点について建設的な意見が多数飛び交い、さらに有用な災害対策に繋がる貴重な機会になったと思います。

災害拠点病院として

当センターは災害拠点病院として小規模から大規模の災害に対応できる強い病院づくりを目指しています。浦安・市川エリアは、特に大規模地震が発災した場合、液状化、浸水、交通遮断、火災など様々な被災が想定される上、千葉県内で最も人口が密集するエリアの一つです。当センターは災害時においても病院機能を維持し想定される多数傷病者に対応することを求められるという大きな課題を有しております。今後も訓練を繰り返し行い、対策方策をブラッシュアップさせ、地域の皆様へ安心安全がご提供できますよう精進してまいります。

また今回の訓練を浦安・市川エリアの医師会の先生方や行政の方にご覧いただき、意見交換も行わせていただきました。これからより密な連携を構築して参りたいと思います。

最後に

今回の訓練当日は土曜日であり、通常の午前外来と病棟運営を継続しながらの訓練となりました。来院された皆様、入院中の皆様、ご面会の皆様に、少なからずご不便ご迷惑をおかけしたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げますとともに、訓練にご協力いただきまして感謝申し上げます。

 

東京ベイ・浦安市川医療センター 

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