2018年6月22日から米国テネシー州ナッシュビルで開催された米国心エコー図学会2018にて、当ハートセンター 心血管イメージング教育プログラム 卒業生の加藤 奈穂子 医師(現Mayo Clinic留学中)による研究が、第1回Farooq Chaudhry研究賞を受賞しました。当賞は2017年に急逝された米国の著明な循環器内科医Farooq Chaudhry先生を記念して今年から設立された栄誉ある賞です。
これは、当ハートセンターで施行された大動脈弁狭窄症に対する6分間歩行運動負荷心エコー図検査についての研究が、当学会発表論文の中で極めて高く評価された結果です。
研究タイトル:Projected Aortic Valve Area by Six-minute Walk Stress Echocardiography Improves Predictive Value in Patients with Significant Aortic Stenosis
研究内容:6分間歩行を用いた運動負荷心エコー図より導いた大動脈弁口面積が、大動脈弁狭窄症の治療方針の決定に有用である可能性を示した。
加藤医師からのコメント:東京ベイで2年間心エコーの勉強をさせていただき、豊富な症例を経験することができました。治療がうまくいった症例もあれば、治療選択に苦慮した症例もありました。この2年間で勉強したこと、疑問に思ったことは、現在の留学先でも共有できており、世界に通じる勉強ができたことを実感しています。