患者さんの治したい気持ちに応えます

皆さんはじめまして!東京ベイ脳神経外科です。
「脳の病気はこわいけど、よくわからない…」という声をよく耳にしますが、本連載ではそこのところを含め、東京ベイ脳神経外科がどんな診療を行っているのかなど皆様にわかりやすくご紹介していきたいと思います。
そこで今回はより身近な脳の病気、“脳卒中”をみてみましょう。

“脳卒中”他人事ではありません

脳神経外科の外来では、
「もしかして脳に出血でもしているのでは?」
「家族が脳梗塞になったことがあって、私もそうじゃないかと…」
という不安を抱えた患者さんを多くおみかけします。
“脳卒中”とは脳梗塞、脳出血、くも膜下出血をひとくくりにした病名です。
この脳卒中、現在日本における死亡原因の第4位、寝たきりになってしまう原因の第1位です。
昔からよく言われる脳溢血(のういっけつ)とは現在でいう脳出血ですが、日本人は欧米人より数倍の確率で発症するといわれますからもう他人事とは言えません。
現在ますます進む高齢化社会にあって、特に脳梗塞の患者さんが増加し続けています。

おかしいなと思ったらまずはすぐに病院へ

脳梗塞の診療でもっとも重要なのは何だと思われますか?
それは“時間”です!
脳梗塞は発症してから治療を開始するまでの時間が後遺症の有無や程度にとても大きくかかわってくるのです。
治療開始が早ければ早いほど患者さんにとって有利なのです。
当センターでは救急集中治療科・救急外来部門との連携により、脳梗塞の患者さんをいち早く診断し速やかに治療が開始できる体制が整っています。
発症から4.5時間以内まで投与が可能な血栓溶解療法(t-PA静注療法)のみならず、血栓溶解療法が無効な大血管の閉塞で、発症8時間以内まで施行可能な血栓回収療法にも対応しています。

 

“隠れ脳梗塞”それはあなたにも…

脳のMRIなど画像の検査で偶然発見される“隠れ脳梗塞”というものがあります。
隠れ脳梗塞のなかには治療を必要とするものと、そうでないものがあります。
いったいどちらなのか鑑別のためには専門家による適切な画像の判断が必要です。
当センターでは脳卒中治療の経験豊富なドクターがエコー検査や造影CTなど詳細な検査をおこなうことで診断し、必要があれば速やかに治療を開始いたします。

 

6職種のプロフェッショナルがチームで治療にあたります

脳卒中の診療は、時間勝負な反面、入院からリハビリ、退院後の生活に至るまで長く付き合っていく必要があります。
医師・看護師はもちろん、リハビリテーション部門(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が一丸となって様々な形で患者さんにかかわり、よりよい生活に戻れるよう日々奮闘しています。
毎週行われるリハビリカンファレンスではその週の患者さんの病状やリハビリの進捗状況を多職種の目で確認しあい、問題点や改善点がないかなど検討を行っています。
当センターに来院されたすべての脳卒中患者さんの「早く元の生活に戻りたい」という願いに、東京ベイ脳神経外科チームが一丸となって最大限応えます。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 脳神経外科

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