お久しぶりです。昨年より記事担当しております技士6年目の伊藤です。2018年医療技術部からはまず臨床工学室よりお届けいたします!さて、今回は若手女性臨床工学技士のF技士にお話しを伺って来ました。
臨床にて患者さんと携わって3年目に入り若手臨床工学技士がどのような気持ちでいるのか皆さんに伝われば嬉しく思います。それではご覧ください。
伊藤 こんにちは
F技士..こんにちは
伊藤 いきなりだけどどうして臨床工学技士という職をえらんだの?
F技士..大学(理工学部)在学中に医療職への就職希望が強くなり様々な医療職を調べているなかで臨床工学技士という専門資格の存在を知り、理工学部で学んだことを活かせる職種と思えたんです。
伊藤 なるほど。確かに臨床工学技士は様々な医療機器のプロフェッショナル。理工学知識は十分活かせるね。
F技士..はい!
伊藤 では、うちの臨床工学室はどうですか?
F技士..え?うちですか?えーっと、わいわいしてますね(笑) けれど仕事のON/OFFがしっかりしてるので、勤務終了後たまに先輩方に飲みに誘っていただいたりしてます。
伊藤 私はまだ誘えてなくてすみません。
F技士..いえいえ(笑)

インタビューを受けるF技士
伊藤 僕はもちろん知ってるけど、F技士は臨床工学技士として普段はどんな内容の仕事をしているの?
F技士..今は透析室やICU(集中治療室)など医療機器が多く使用されている部署を中心に周りながら、夜間の緊急時オンコール対応や当直業務にも十分対応できるようスキルアップに励んでいます。

カテーテル治療機器操作に従事するF技士
伊藤 この3月からは緊急オンコールの自宅待機も担当するようになったよね。自宅待機中に緊急オンコールで呼ばれることはもう経験した?
F技士..いえ、まだなんです。
伊藤 それだといつ呼ばれるかドキドキして自宅待機の日は夜も眠れないんじゃない?
F技士..そうなんです。朝まで緊張してずっと気が休まらないですね。
伊藤 大変だけど24時間患者さんが安心して救急医療を受けられるようにこれからもオンコール対応よろしくお願いします!
F技士..はい!頑張ります!
伊藤 では次の質問です。患者さんと接する上で気をつけていることとかありますか?
F技士..透析患者さんと触れ合うことが多いんですが、ストレスを与えないようにするとか、外来患者さんは比較的元気な方が多いので患者さんというより祖父母と話しているような感覚で接しています。
伊藤 確かに。うちの外来透析を受けている方ってすごく元気な人多いよね。
F技士..ですよね。けど安心して透析をうけてもらえるように誠実な対応も心がけています。
医師や看護師さんたちは治療に関して専門的な話をしてくれるので私ももちろん透析のことなら何でも答えたいんですけど・・それより気軽に何でも話せるより近いスタッフでいれたらなぁって思ったりもします。
医師や看護師さんたちは治療に関して専門的な話をしてくれるので私ももちろん透析のことなら何でも答えたいんですけど・・それより気軽に何でも話せるより近いスタッフでいれたらなぁって思ったりもします。
伊藤 なるほど。透析医療に関する安心はもちろん、親近感を意識した私たちの対応を通じて患者さんにより安心を感じてもらえたら嬉しいね。
伊藤 F技士はMEとして三年目と聞きました。これからのキャリアを通じてなにか目標や成し遂げたいことなどありますか?
F技士..今の目標はローテーションでどこの部署に行っても役に立てるような人材となることです。
伊藤 おっ、大きく出たね。
F技士..業務の幅が広いのでどこにでもフォローやバックアップに行けたり、かつそこで安心して仕事を任せてもらえるようになりたいです。
伊藤 東京ベイの臨床工学技士皆が目指している最終到達地点とも言える目標だね。
F技士..そうですね、私はまだまだ未熟者で道のりは遠いと思いますが、一人一人の患者さんに丁寧に向き合って頑張っていきたいです!

呼吸器の点検業務に従事するF技士
伊藤 これからも東京ベイと患者さんの安心と安全のために共に頑張っていきましょう。今回は忙しいところ時間を割いてくれてありがとう。
F技士..ありがとうございました。
今回このような形で若手臨床工学技士にインタビューをしてみて中堅である自分も身の引き締まる思いを感じました。東京ベイの臨床工学室では、若手から中堅、経験10年以上のベテランまで総勢15名の臨床工学技士が一丸となって集中治療を始めとしたチーム医療の一翼を担っています。これからも、東京ベイの臨床工学技士チームは、当センターを訪れる患者さん全員が安心して安全な治療を受けられるように、日々先端医療学と専門医療の知識をアップデートし、それぞれの想いを胸に臨床工学技士としての業務にあたっていきます。

インタビュー中の伊藤技士とF技士