安心・安全な医療を支える検体検査の舞台裏〜待合から覗けるヒト・モノ・情報の中継センター〜

こんにちは。検体検査室です。
一般的に検体検査室は患者さんの目に触れることのない部署であり、どんな所なのか知られていない事が多いと思います。その点で、当センターの検体検査室はガラス張りのため患者さんや多職種の方も検査室内の様子を観ることができます。
では、実際どんなことをしているのか、当センターの特徴や検査技師の連携を交えながらご紹介したいと思います。

~検体検査のヒト・モノ・情報をワンフロアに集約してセンター化~

当センターは、血液検査、生化・免疫学検査、一般検査、輸血検査がワンフロアに集約している特徴があります。
日中は各検査を1人ずつ担当しています。各検査はローテーションで担当し、検体検査に所属のスタッフはどの検査も行えるようにトレーニングしています。
また、連絡や問い合わせの電話は1つにして情報をまとめています。

ワンフロアに集約している利点として大きく以下の3点があります。

①患者さんから採取した検体は、1か所に集めて処理できます。
採血検体が溶血、凝固、量不足などの理由で取り直しを依頼する場合も、全ての検体の状態(上清の溶血、凝固など)を確認した後に依頼ができます。それによって患者さんの採血による負担を減らす事が出来ます。

②患者さんの検査結果に異常があった場合、直ぐに輸血担当者に情報を共有して対応できます。
例えば、血液検査でHb(ヘモグロビン濃度)、PLT(血小板数)の結果がパニック値(生命が危ぶまれるほど危険な状態を示唆する異常値)で輸血が必要な場合、輸血担当者と情報共有をして迅速に血液製剤の発注を調整し、日本赤十字血液センターに在庫の有無を問い合わせることができます。

③各検査に壁がないので緊急の対応が必要な機器トラブル、緊急輸血など一人では業務がまわらないときは、他の検査担当者がフォローに入ります。

ワンフロアでお互いが連携しあうことによって採血の取り直し依頼、機器トラブルや緊急輸血に対応しています。このような連携によって検査を滞りなく行い、結果を報告することで患者さんが必要な処置を迅速に受けられるようお手伝いしています。

~人to人を活性化する業務連携と教育体制~

○ 血液検査、生化学・免疫検査、一般検査
血液検査、生化学検査、免疫検査はそれぞれ2台の機器を稼働して、機器トラブルによる結果の遅延を回避出来るようにしています。また、毎日それぞれの機器メンテナンス、一定のデータが出ているか確認し正確な結果を出せるようにしています。(内部精度管理以外に外部精度管理、医師会サーベイ、技師会サーベイに積極的に参加しています。)

また、地域医療連携による患者さんの紹介・受け入れもあるため、目視の血液像に関しては、近医と年に数回勉強会を開催し情報共有と目視基準の統一化を図っています。
医師が病気の診断、治療を行ってく上で臨床検査は大きな役割を担っています。検査結果が高い精度でなければ間違った診断や治療を行ってしまう可能性があります。私たちは患者さんに安心で安全な医療を提供できるように、このような精度管理や勉強会を行っています。

○ 輸血検査
血液型、不規則抗体スクリーニング、直接クームス、交差適合試験を実施しています。
主に自動分析機にて検査を行っておりますが、微量検体(採血が難しい乳幼児検体など)や自動分析機の結果で再検査が必要となったものに関して用手法(試験管法)にて検査を行っています。
また、正確な結果を出せるように機器メンテナンス(内部精度管理、外部精度管理)も毎日実施しています。
緊急輸血で大量の製剤の発注がある場合は、依頼した担当医と日本赤十字血液センターの製剤供給課との細かいやり取りがとても大事になります。

担当医から「RBC(照射赤血球液、以下RBC)は先に欲しいけど、PC(照射濃厚血小板、以下PC)は3時間ぐらいなら待てるよ。」
日本赤十字血液センターから「緊急車両が出払ってしまうから、次そちらに行くのは難しいよ、他の製剤は大丈夫ですか?」「予備血でPCが20単位あるけど大丈夫そう?」
といった情報のやり取りの中継を検体検査室は行っています。
患者さんに安心で安全な処置が円滑に行われるよう、私たちは臨床の現場をサポートしています。

いかがでしたか?
簡単な紹介でしたが、当センターの検体検査室の特徴や連携について知っていただけたでしょうか。
東京ベイの医療を支える検体検査の舞台裏は、いつでも「透明」です。
ご来院の際は、是非私たちの仕事風景を2階のガラス窓から覗いてみてください。

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